(VOVWORLD) -先月末、北部港湾都市ハイフォン市ドーソン区のドイロン国際観光地で、ベトナムの海と島の民間文化祭が開催されました。
この文化祭は、ハイフォン市とベトナム共産党の雑誌「コンサン」の共催によるものです。ハイフォン市でベトナムの海と島の民間文化祭が開催されたのは今回が初めてです。
現場の音
文化祭の目玉は、4月29日夜ドーソンビーチで行われた「ドーソン・ハイフォン海のフェスティバル」の幕開けとなった文芸公演です。有名なアーチスト多数が参加するこの文芸公演は沿岸地域の住民の生活や行事を再現するとともに、国の海と島を守る決意と努力を物語るものです。文芸公演で、ボー・テイ・アイン・スアン国家副主席は「海にかかわる文化はベトナム多様な文化の重要な一部である」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「この文化祭は全国で開かれる海と島にかかわる数多くのイベントとともに海洋経済の開発と国防安全保障の両立に関する政府の政策の実施に貢献するものとなることを望んでいます。ベトナムは2045年をめどに海洋経済が得意な国になる目標を掲げています」
この文化祭にはボートレースや、ビーチバレーボール、綱引きなど様々な文化・スポーツ活動が行われ、沿岸地方にある10の地方の300人の選手が参加しました。この機に、ハイフォン市は花火大会を開かれました。
海岸線120キロメートル、海の面積4000平方キロメートルを擁するハイフォン市はバイクロンビー島や、カットバー島、ドーソン半島などがあり、国の国防・安全保障にいて重要な役割を果たしています。同市は海の強みを生かして富を得ることを目指しています。こうした中、ベトナムの海と島の民間文化祭の開催は同市の観光開発に寄与すると期待されています。ハイフォン市人民委員会のレー・カック・ナム副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「ハイフォン市で海に関する祭りを開催するというアイデアは長年考えられていたものです。そのため、今回の文化祭を成功させるために全力を尽くしています。文化祭の成功はハイフォン市の観光と経済開発に貢献するでしょう」
ベトナムの海と島の民間文化祭の枠内で、「ベトナムの海と島の文化・伝統価値と持続可能な開発への意向」をテーマにしたセミナーが開かれました。雑誌「コンサン」のグエン・ゴック・ハー副編集長は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムの数千年の歴史において、ハノイはホン河デルタの中心地ですが、ハイフォンは前哨地であるといえます。ハイフォンに触れるならば、国を守る事業の象徴として知られている女将軍レー・チャンや、バイクダン江(こう)の闘いなどを抜きにして語ることはできないでしょう」
ハイフォン市はベトナムの海と島の民間文化祭を地元独特の観光商品として発展させる計画があります。これはハイフォン市の観光開発だけでなく、地元の住民の文化生活の多様化にも寄与すると期待されています。