ベトナム民主共和国の誕生を記すバーディン広場

(VOVWORLD) -「バーディン」とは中部タインホア省にある地名で、19世紀終わりに、彼の地で、フランス軍と抵抗するための蜂起が行われた場所でした。

首都ハノイはベトナムの政治、経済、文化の中心地であるだけでなく、多くの文化、歴史の遺跡があります。その中で、今から76年前の1945年9月2日、ホーチミン主席がベトナム民主共和国の誕生を告げる独立宣言を読み上げた場所であるバーディン広場があります。

ベトナム民主共和国の誕生を記すバーディン広場 - ảnh 11945年9月2日のバーディン広場(写真: m.tapchiqptd.vn

バーディン広場はハノイ市バーディン地区に位置し、フランス植民地支配の前からあるハノイ王城の西門に近い一方、その周辺にはホーチミン廟、英雄烈士の記念碑など神聖なモニュメントがあります。

20世紀の初頭、フランスがハノイ城を破壊した後、この一帯を整地して、ここにフランス人司祭プギニエール(Puginier)の名をつけた公園を造りました。当初、バーディン広場は現在の形状とは異なり、ヨーロッパのロータリー(円形交差点)のような公園でしたが、1945年の8月革命が成功し、フランス植民地主義者から独立を宣言した後、この広場が「バーディン広場」と改名されました。

「バーディン」とは中部タインホア省にある地名で、19世紀終わりに、彼の地で、フランス軍と抵抗するための蜂起が行われた場所でした。

特に、1945年9月2日、ホーチミン主席はこの広場で、ベトナム民主共和国の誕生を告げる独立宣言を読み上げました。バーディン地区に住んでいる住民グエン・ドゥク・クオンさんは次のように語りました。

(テープ)

「生前、祖父母がよく私をここに連れてきて、1945年9月2日、ホーチミン主席がこの広場で、ベトナム民主共和国の誕生を告げる独立宣言を読み上げた日について語ってくれました。今も、その話をよく覚えています。今後、子供たちにも伝えてゆきます」

ベトナム民主共和国の誕生を記すバーディン広場 - ảnh 2(写真: nhandan.vn

バーディンの広場の周りにはいくつかの別荘や建物が建設されましたが、その後、これらの建物の中には国家主席官邸、党中央委員会の本部、外務省の本部となってきました。バーディン広場ではベトナムの重要な出来事が行われてきました。

1969年9月2日、ホーチミン主席は亡くなりましたが、この広場で、ホーチミン主席の追悼式が執り行われました。その後、バーディン広場に、ホーチミン廟が建設されました。そして、1990年5月19日のホーチミン主席生誕100周年記念日にあたり、バーディン広場のすぐそばに、ホーチミン博物館が建設されました。

現在、バーディン広場の左右の幅は320メートル、縦が100メートルで、中央に高さ25メートルの国旗掲揚のポールがあります。英雄烈士の冥福式、パレードなどベトナムの重要な行事がすべてここで開催されます。

ベトナム民主共和国の誕生を記すバーディン広場 - ảnh 3国旗の掲揚式(写真: nhandan.vn

特に、毎日、国旗の掲揚式が行われます。ここでの国旗の掲揚式が2001年に国家儀式の一つとして認定されました。バーディン広場を訪れたことがあるホーチミン市の市民フオン・ザンさんは次のように語りました。

(テープ)

「10歳の時に、初めてバーディン広場を訪れましたが、今は、よくハノイに出張に行きますが、いつも、この広場に行くため時間を割きます。ここで行われる国旗の掲揚式にも参加しました。国旗を見ながら、国歌を歌えるのは本当に感無量です」

バーディン広場は首都ハノイだけでなく、ベトナム全国民の誇りでもあります。また、これはハノイに足を運ぶ外国人観光客が見逃すことができない見所でもあります。バーディン広場を訪れるのはベトナム人が輝かしい歴史の伝統を誇りに思うチャンスともなっています。


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