(VOVWORLD) -中部高原地帯テイグェン地方にあるコントゥム省コンプロン県に位置するマンデン高原は美しい自然風景に恵まれています。涼しい気候と松林が広がるこの地域はベトナムの有名な避暑地ダラットに例えられています。
マンデン高原に行く坂道はくねり曲がり、雲と霧、山々に隠されています。坂道を辿った後、突然、目の前に広がる高原が現れます。昔、ダラットではイチイの木がたくさんありましたが、今は記憶の中にしか残っていません。しかし、現在、マンデン高原では多くのイチイの木が生えています。
マンデン高原に行く道(写真:baophapluat.vn) |
その他、マンデン高原では多くの湖や谷川、滝があり、手つかずの美しさを保ち、観光客を虜にしています。ハノイからの観光客グエン・ホアン・ハインさんは次のように語りました。
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「長く前からマンデン高原についてよく聞いていましたが、今回、コントゥム省に行くので、そこを訪れることにしました。よくダラットに例えられますが、ここは独特な美しさがあります。マンデン地域には林の他、谷川や滝などもあります。今回はパシという滝を訪れています。今は乾季ですが、滝は依然として美しいです」
パシ滝(写真:baophapluat.vn) |
マンデン高原は美しい自然風景があるだけでなく、かつての戦争中に行われた闘争にかかわる多くの歴史遺跡が残されています。また、地元に住んでいるムナム族、カゾン族、セダン族、フレ族などの各少数民族の伝統的文化もこの地の魅力を増しています。マンデン高原に住んでいるグエン・ビンさんは次のように語りました。
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「あるフランス人の女性が6日間にわたり、コントウム省に滞在してから「残された天国」という記事を執筆しました。その中で、『マンデン高原の盆地にある藁ぶきの家には、電気がない。夜になると灯をともして、徹夜でお酒を飲み交わしながら、話し合う。今朝は、主人と共に米搗をする。生活はそんなに簡素なものである』と書きました」
収穫期になるとムノン族の人々は合掌づくりの家屋に集まって、豊作を祝うため、地元の民謡を歌います。マンデン高原にある村の長老A D’relさんは次のように語りました。
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「夜になると新米を食べます。地酒を飲みながら、ドラを演奏したり、民謡を歌ったりします」
マンデン高原に住んでいる人々が焚火の周りに集まって、地酒を飲みながら、ドラの音を楽しむ風景は神話に出てくる生活のようなもので、観光客を引きつけています。