(VOVWORLD) -解放されてから45年後の現在、チュオンサ群島には白い砂、珊瑚、強い太陽の光があるだけでなく、バナナの木、パイナップルの木の緑に覆われ、鶏、民家、アヒル、牛などの姿も見られ、本土のような穏やかな感じです。
今から45年前の1975年4月末に、中部カインホア省チュオンサ県にあるチュオンサ群島が解放されました。それから45年、チュオンサ群島に駐屯している人民軍の幹部や兵士、及び、島民は絶え間なく、困難を乗り越え、この群島の経済発展だけでなく、海と島の領有権の確保のため力を入れています。
解放されてから45年後の現在、チュオンサ群島には白い砂、珊瑚、強い太陽の光があるだけでなく、バナナの木、パイナップルの木の緑に覆われ、鶏、民家、アヒル、牛などの姿も見られ、本土のような穏やかな感じです。チュオンサ群島を訪れたことがあるVOV=ベトナムの声放送局の記者グエン・ミ―・チャさんは次のように語りました。
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「私の想像ではチュオンサ群島は本土から遠くにあり、海の波、砂、風しかないと思っていますが、この群島に着いてから見た光景はまったく違っています。緑の木々、穏やかな風景は本当に印象深いものです。本土から遠く離れて、生活には多くの困難がありますが、この群島に住んでいる人々はこの群島を美しいものに建設してきました」
現在、チュオンサ群島では電気網、学校、診療所が整備された他、ホーチミン主席の記念館、文化会館も建設されました。その他、この群島にあるいくつかの小島には多くの寺院が建立されました。ソントン島のお坊さんティク・タム・タイン大徳は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム人が住んでいる至るところには寺院があります。ベトナムが主張している領土にはベトナム人のお坊さんがいます。寺院の鐘の音を聴くと人々は日常生活の苦しさを忘れられ、ここに駐屯している人民軍の幹部や兵士に安心感をもたらします」
チュオンサ群島には海面に浮かぶ小島と海面に沈む岩礁がありますが、その中で、最も大きな島はチュオンサ島です。
この島はよいインフラが整備されており、行政府の建物、学校、気象台、診療所がある他、滑走路もあります。この島がベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海で漁をしているベトナムの漁民が台風や事故に遭った時、避難する場所となっています。
特に、チュオンサ群島にはココナッツの島と呼ばれるナムイェットという小島があります。総面積1平方キロメートルのこの小島には大小400本のココナッツの木があります。ナムイェット小島に駐屯している人民軍の部隊の指揮官であるチャン・バン・トゥさんは次のように語りました。
(テープ)
「ベトナム全土にはココナッツの木が植えられているので、チュオンサ群島に駐屯している幹部や兵士がココナッツの木を見ると自分の故郷を見たような感じをうけます。これらの幹部や兵士がこの島を離れる前に、記念植樹として、ココナッツの木一本を植えます」
海面に浮かぶ小島と違って、海面に沈む岩礁に住んでいる幹部や兵士はより大変な生活を送っています。これらの岩礁には土がないため、彼らは植木鉢の中で野菜を育てています。また、飲料水は雨水と本土から運ばれたものです。
近年、全国の支援を受けて、チュオンサ群島は日増しに発展し、ベトナム東部海域で漁をしている漁民の拠り所となると共にベトナムの海と島の領有権の確保に大きく貢献しています。