(VOVWORLD) -ニンビン省にある古都ホアルーは現在、多くの寺院、神社などが残されています。
北部ニンビン省は首都ハノイから南へ90キロ離れた所にあり、そこには世界遺産として認定されたチャンアン景観地帯、石造りのファットジエム教会、クックフォン国立公園など多くの観光スポットがあり、自然と歴史が織りなす悠久の地です。また、ニンビン省は1000年前までベトナムの都があった場所として知られています。
ディン・ティン・ホアン王を祀る神社
(写真:thanhnien.vn)
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ニンビン省には山岳地帯、丘陵地帯、平野部などがあり、様々な貴重な動植物が生息しています。ニンビン省の切り立った石灰岩は強固な城壁のように見えるため、968年から1010年までディン(丁)朝、レ(梨)朝、リ(李)朝などベトナムの封建時代の王朝がこの地をベトナムの都として選びました。ニンビン省にある古都ホアルーは現在、多くの寺院、神社などが残されています。
ディン・ティン・ホアン王を祀る神社、レー・ダオ・ハイン王を祀る神社、一本柱( Nhat Tru) というお寺、コーアム( Co Am) 寺院など数多くの歴史遺跡があります。毎年、古都ホアルーでは多くの祭りが開催され、その中で、チュオンイエンという祭りは最も大規模なものです。この祭りはディンティンホアン王の別名でもあるディン・ボー・リン王の恩をしのぶための祭りです。ハノイからの観光客レ・トゥ・ハンさんは次のように語りました。
(テープ)
「ニンビン省はハノイに近くて、行くまでの道が便利なので、時間があると私の家族と友達はここに遊びに行きます。幾度もニンビン省に行きましたが、行くたびに新しいことを発見しています。ここにある多くの遺跡が時の経過や戦争などにより破壊されましたが、最近、修復されると共に、道路もきれいに舗装されています。この変化を目にできて、印象深いです」
その他、ニンビン省が2016年に公開されたハリウッド映画「キングコング」のロケ地としても知られています。この映画で、ニンビン省のチャンアン景観地帯とタムコック・ビックドン景観地帯、バンロン沼というニンビン省の有名な景勝地が撮影されました。特に、チャンアン景観地帯とタムコック・ビックドン景観地帯が「陸のハロン湾」に例えられています。
バンロン沼 |
石灰岩の中を通り抜けて流れるサオケー川に乗って、チャンアン景観のすべての所に行くことができます。切り立った石灰岩と盆地、そして、絡み合う河川はこの地区にロマンチックな風景を作り出しています。
また、ここには数多くの洞窟もあります。一方、ニンビン省のバンロン沼が湿地自然保護区であり、ラムサール条約湿地に認定されました。これはベトナム国内で9か所目のラムサール条約湿地となりました。この保護区は紅河デルタ地方に残る手付かずの内陸の湿地帯となっています。ホーチミン市からやってきた観光客タイン・マイさんは次のように語りました。
(テープ)
「小舟に乗って、山々の間を移動し、洞窟を見学するのは本当に忘れがたい体験です。ここでの風景は見事で、空気は新鮮です。通り道の両側にある奇岩は様々な形をしていて、印象深いです」
今年は、ニンビン省が2021年の国家観光年の開催地として選ばれています。年初からこの2か月間、ニンビン省を訪れた観光客がたくさんいます。ニンビン省観光局のブイ・バン・マイン局長は次のように語りました。
(テープ)
「2021年、ニンビン省が2021年の国家観光年の開催地として選ばれています。私たちは観光活動の回復を目指す多くの活動を展開しています。また、私たちは旅行会社連合会と協力して、観光客の需要に応えるため、多くの観光商品を準備しています。その他、国内外の観光客を誘致するため、2021年に、観光活動におけるデジタル化を進めています。」
美しい自然風景と美味しい料理が多くあるニンビン省は今後も引き続き多くの国内外の観光客を引き付けることでしょう。