革命の発祥の地・カオバン省

(VOVWORLD) -現在、カオバン省では合わせて214か所の遺跡があり、その中で、3つの遺跡は特別な国家歴史遺跡として認定されました。

カオバン省はベトナム北東部にあり、西にトェンクアン省とハザン省、南はバクカン省とランソン省、北と東は中国の広西チワン族自治区に接しています。カオバン省は山、森林のほか、多くの河川にも恵まれています。首都ハノイから国道3号線に沿ってタイグェン省とバクカン省を通過するとカオバン省に到着します。また、国道1号線を北上して、ランソン省を通過してからも行け ます。

革命の発祥の地・カオバン省 - ảnh 1パクボ遺跡(写真:baodantoc.vn)

カオバン省は歴史と文化の伝統がある地方だけでなく、革命の発祥の地とも言えます。現在、カオバン省では合わせて214か所の遺跡があり、その中で、3つの遺跡は特別な国家歴史遺跡として認定されました。これらはパクボ遺跡、チャン・フン・ダオという森の遺跡、1950年の国境作戦の勝利にかかわる遺跡などです。

カオバン省ハー・クアン県チュオン・ハー村にあるパクボ国家特別歴史遺跡は最も有名な遺跡と言えます。少数民族テイ・ヌン族の言語で、パクボ(Pac Bo) とは源という意味があります。パクボは1941年1月28日、ホーチミンさんが中国雲南省から国境を超えて、30年ぶりに密かにベトナムに帰国した後に滞在し、1940年以降のベトナム国内での革命闘争の準備を行った場所です。

パクボ遺跡にはホーチミンさんがレーニン渓流と名付けた渓流がある他、近くの山をカール・マルクス山(Karl Marx Mountain)と名付た山もあります。ここを訪れると、観光客はホーチミン主席が仕事をしていた石の机や寝ていた木造のベッド、魚を釣る場所などを見学できます。また、ここにはホーチミン主席を祀る神社がある他、ホーチミン主席にちなんだ展示会館も建設されました。2012年5月10日、パクボ遺跡が国家特別歴史遺跡として認定されました。ホーチミン主席を祀る神社の社司であるベー・ティ・マイさんは次のように語りました。

(テープ) 

「幾人かの傷病軍人が移動に障害を持っていますが、この遺跡を訪れた時、ホーチミン主席にかかわるすべての遺跡を訪れるように頑張りました。かつて、ホーチミン主席が生活を送ったパクボ洞窟を見学した時、多くの傷病軍人が泣きました。ホーチミン主席がここに住んでいた時、非常に多くの困難に直面したことが分かるからです」

革命の発祥の地・カオバン省 - ảnh 2チャン・フン・ダオという森の国家特別歴史遺跡(写真:dulich.petrotimes.vn)

観光客はパクボ遺跡を訪れてから、チャン・フン・ダオという森の国家特別歴史遺跡に足を運ぶことができます。この遺跡はカオバン省グエンビン県にあるスラム山の麓に位置しています。今から77年前の1944年12月22日、このチャン・フン・ダオという森で、ボー・グェン・ザップ将軍はベトナム人民軍の前身であるベトナム解放宣伝隊を設立しました。ここで、観光客はこの宣伝隊の幹部の育成の場、宿泊場所、食堂などを見学できる他、この宣伝隊とフランス植民地主義者の軍隊との最初の戦いが行われた所にも足を運ぶことができます。ハノイからの観光客レ・ビンさんは次のように語りました。

(テープ)

「カオバン省を訪れ、ここにある歴史遺跡を見学することは今回が初めてです。この前に、書籍やテレビなどを通じて、これらの遺跡を知っていましたが、今日、自分の目で実際見て、感激しています。特に、ホーチミン主席とボー・グェン・ザップ将軍がカオバン省で行われた革命活動を深く理解できるようになりました。」

その他、カオバン省タック・アン県では1950年の国境勝利にかかわる国家特別歴史遺跡があります。1950年の国境作戦は抗仏戦争で、ホーチミン主席が直接に戦場に赴き、兵士らを指揮した唯一の作戦です。観光客はホーチミン主席が座って、この作戦を指揮した場所であるバオドン山に登ることができます。現在、その場で、ホーチミン主席の像が建造されました。

カオバン省にある国家特別歴史遺跡はベトナム革命の重要な段階にかかわるもので、非常に貴重な価値があります。これらの遺跡を見学すると観光客がベトナムの歴史を理解できる所だけでなく、後の世代にベトナム革命の歴史を教育する場所でもあります。

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