(VOVWORLD) - ベトナム最大の粘着テープ輸出業者の 1 つであるハノプロ(HanoPro)有限会社は裾野産業における自らの価値を確立することに成功した一例です。
2002 年に設立されたハノプロ有限会社は、ベトナムの包装産業市場における地位をますます確立し、世界市場への輸出を拡大してきました。
ハノプロ有限会社の工場の一角(写真:Trần Thanh Giang) |
2万5000平方メートルにおよぶ工場およびオフィス面積を持ち、全国に多くの支店を開設しているハノプロ社は、あらゆる種類の粘着テープをはじめ、プラスチック包装、PE、PP、HDPE袋、PEパレットフィルム、段ボール箱などを製造と販売しています。
ハノプロ社が生産している粘着テープには数百種類があり、その数量と品質の面で、すべての顧客の要件を満たしています。同社はFDI=外資系企業や大手企業に製品を供給する目標を掲げています。
以前、これらの企業は粘着テープを購入するため、海外から輸入する必要がありましたが、現在、 ハノプロ社がこれらの供給源を完全に確保、供給し、より短い納期で手に入るようになりました。特に、2023年「消費者に愛用されるベトナム製品」プログラムでトップ1に輝いたハノプロの製品「4AUペイント・マスキング・テープ」が市場を独占しています。
ハノプロ社の経営課のドゥ・バン・クアン課長は次のように語りました。
(テープ)
「4AU マスキングテープは、自動車修理業界に特化した製品です。現在、当社はこの業界で約70%のシェアを誇っています。このテープは粘りがあり、丈夫で、柔らかく、使用後に糊が残らないなどの優れた特徴があり、特に海外から輸入される同様の製品と比べて、競争力のある価格で購入できます」
現在、ハノプロ社は国内市場で、サムスン、ヤマハ、TOTO、オリオン、ホンダ、住友、現代、LG など、さまざまな分野で事業活動を行っている企業の 5千社に梱包用品を提供しています。そのほか、ハノプロ社は韓国、日本、アメリカ、オーストラリア、ギリシャ、シンガポール、セネガル、フランス、ナイジェリアなどの世界の多くの国々に国に粘着テープとPEフィルムを輸出しているベトナム初の企業です。
ハノプロ社は常に製品の品質の向上、近代的技術の導入、生産ラインの完備と合理化に力を入れています。ハノプロ社の従業員の総数は290人で、その中の 50% 以上が若年労働者であり、ほとんどは十分な技能訓練を受けていました。海外で訓練を受けたエンジニアと技術スタッフが機械の操作を担当しています。各製造工程の後に厳格な品質検査プロセスが行われます。
同社の品質管理システムは、BVQA 国際認証機関 によって、最新規格である ISO 9001 2008 に従って、認証されています。この認証はハノプロ社が粘着テープ、PEフィルム、段ボール製品、労働者向け保護具の製造・供給分野における管理システム規格の要件に準拠していることを認めています。ハノプロ社は「誠実、信頼、正確、献身、責任」をスローガンに事業活動を行っています。
ハノプロ社のター・ドゥク・ソン社長 |
ハノプロ社のター・ドゥク・ソン社長は次のように語りました。
(テープ)
「当社は今後国際市場への開発を集中的に行う方針です。これは有望な市場だからです。そのほか、当社は消費者に愛用されるベトナム製品の投票プログラムに応じるため、国内市場の開発に力を入れています。これらの目標を遂行するため、当社は人材のほか、機械設備や技術への投資を強化します。当社は価格と品質を確保することができれば、顧客をより多く引きつけることができるでしょう」
企業が個人消費者を対象にして行う電子商取引であるB2Cモデルを始め、電子商取引が急速に成長していることは多くの企業と従来の販売サービス業に多くの試練をもたらしていますが、ハノプロ社の製品が多くのお客さんに愛用されています。というのは近年、同社は消費者の手まで製品を供給できるためのエコシステムを絶え間なく多様化させてきたからです。
ハノプロ社は2023 年に消費者に愛用されるベトナム製品の投票プログラムでトップ にあり、製品の価値を確立するため、引き続き取り組んでいます。