(VOVWORLD) -南部ビンロン省ビンタン県は、南部メコンデルタ地域における最も多くのサツマイモを栽培する場所となっています。ここでのサツマイモの収穫量は、年平均30万トンに達しています。
ビエットさん |
「ニャットゴック」有限会社の創業者グエン・タイン・ビエットさんは、地元のサツマイモを原料にして、独特なケーキを製造することにしました。ビエットさんは次のように語っています。
(テープ)
「2018年頃、ビンタン県へ出張した際に、現地の農民と話し合ったところ、彼は『サツマイモの販売価格が手間賃より低かったので、サツマイモを栽培しなかった』と言ったのです。それをきっかけに、サツマイモの付加価値を高め、どうしても地元で、サツマイモを消費するにはどうしたらよいか考えました。それから、サツマイモを原料にした各種のケーキを作ることにしたのです。ビンロン省にはユニークな特産品が少ないので、地元の特産品を作りたかったのです」
ビエットさんの話によりますと、当初、ケーキの品質向上のため、サツマイモのケーキを友だちや、同僚、地元の人々に試食用に配りました。。彼らの意見を参考にしながら、ケーキの製造方法を調整しました。現在、ビエットさんの会社は様々なケーキを作れるようになり多くの地方で消費されています。
ビエットさんはまた次のように語っています。
(テープ)
「現在、当社では、6種類のケーキがOCOP一村一品製品として認定されています。それらは、サツマイモ、穀物、もち米で出来たケーキ、ザボン皮の砂糖漬けなどです。これらのOCOP製品は、それぞれの地方に住む顧客の好みに対応して製造されました」
サツマイモケーキは美味しくて独特の風味があるので、多くの人々に知られるようになり、注文も増えています。南部ビンロン省に住む顧客は次のように語っています。
(テープ)
「サツマイモを原料に、様々なケーキが製造できたことはサツマイモの栽培業者にとってとても有益なことです。というのは、サツマイモケーキが大量に消費されれば、サツマイモも大量に販売できるからです」
ビエットさんは、国内の顧客だけでなく、外国に住む顧客にもサツマイモのケーキを知ってもらうように、近い将来、このケーキを輸出する方針です。