(VOVWORLD) -現在、ベトナムを含む多くの国はスタートアップのエコシステムの促進に関心を寄せています。
ベトナムでは、政府の政策のほか、大手企業や経済グループの役割は、スタートアップ企業の発展に大きく貢献しています。また、大手企業や経済グループなどとスタートアップ企業との協力は双方に利益をもたらすと評価されています。
スタートアップのエコシステムは、市場、人材、資金、法的枠組み、インフラ、教育養成、大学、大学院、及び国家の文化などの要素が含まれています。これらの要素は、大手企業や経済グループにとっても重要な役割を果たしています。一方、大手企業や経済グループは、スタートアップのエコシステムを促進することで、スタートアップ企業の発展に前提を作り出します。
ロック会頭 |
ベトナム商工会議所のブ・ティエン・ロック会頭は次のように語りました。
(テープ)
「スタートアップ企業は創造力が豊富ですが、資金不足の状態にあります。それに、インベンション・スタートアップへの資金はリスクが高いと言われていますが、大手企業がその資金を提供することは、スタートアップを促進する重要なチャンネルとなります。また、大手企業がスタートアップ向けの法的環境作り、または、インフラの整備を行うことも重要です。教育養成や、国家の文化作りなどは、大手企業の影響を受けます。現在、大手企業は、大学や短期大学の教育を営んでいるからです。それに、多くのスタートアップは、大手企業の教育施設で育成されました。」
逆に、スタートアップは、大手企業の生存に大きく貢献しています。それはまず、起業家らは、大手企業の創造力を作り出すことです。もし、大手企業が中小企業やスタートアップ企業と連結しないと、大手企業は確実に発展できないでしょう。実際、世界の大多数の発明は、大手企業ではなく、スタートアップや中小企業から形成されました。大手企業は、それらの発明を商品化させ、活用するだけです。
科学技術省に属する科学市場・企業発展局のチャン・スアン・ディック副局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「実際、大手企業や経済グループは、スタートアップ企業と中小企業から多くの利益を受けることになっています。こうした互恵の協力モデルは、ベトナムにおいて急速に発展しています。特に、多くのスタートアップ企業は従来の生産方法と比べ画期的な製品を登場し、経済的な利益をもたらすだけでなく、企業の刷新に励んでいます。大手企業や経済グループとスタートアップ企業との連携は、大きな利益をもたらすと共に、大手企業のコストダウンに繋がると評価されています。」
現在、多くの大手企業は、スタートアップ企業を補助しています。また、スタートアップ企業は大手企業や経済グループを通して、自社の商品を消費者に提供することも出来ます。大手企業さえも、スタートアップ企業にとって大きな消費者でもあります。
あるスタートアップ企業の代表は次のような見解を述べています。
(テープ
「国家がスタートアップ企業に大量の資金を投入しない場合、スタートアップ補助組織からの投資が必要とされます。国家は、スタートアップ企業の発展に向けて、法的枠組みを完備させる必要があります。」
大手企業や経済グループがスタートアップ企業の発展を支援することは、その大手企業と経済グループの発展事業のため、社会的責任、及び、ベトナム経済の発展の為です。これまでに、この双方連携の成功事例が多く出てきました。従って、この数年間、ベトナムのスタートアップエコシステムは急速に発展しつつあります。