(VOVWORLD) -クアン一族は子孫の学習を奨励するため、「学習奨励基金」を作り、それぞれの世帯は年間およそ3万ドン、約145円を寄付します。
北部ソンラ(Son La)省ソンラ市ボー(Bo)村に住むタイ(Thai)族のクアン(Quang)さん一族は向学心旺盛な一族として知られています。この一族の子孫たちは、多くが学習面で優秀な成績を収めてきたからです。
クアン一族の学習奨励会は、72世帯が参加し、2009年に設立しました。クアン一族は子孫の学習を奨励するため、「学習奨励基金」を作り、それぞれの世帯は年間およそ3万ドン、約145円を寄付します。毎年、クアン一族は、学習において高い成績を収めた生徒・学生を表彰する式典を行ってきました。
クアン一族の一員である、カム・ティ・ウエンさんは、ソンラ省農業農村開発局の幹部であでり、農業専門の大学院修士号を取得したばかりです。
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「この大学院修士号を取得して、とても嬉しくて栄誉に思っています。今後も、私たちは、さらに勉強したり、経験を交換したりしてゆきます。」
ところで、現在、クアン一族の47人が、大学、または短期大学の卒業者であり、ソンラ省にある会社やオフィスで働いています。クアン一族は元々少数民族であるタイ族の出身ですが、子どもたちは学校に入ると、タイ語ではなく多数民族を占めるキン族の言語、つまりベトナム語で勉強しなければなりません。それに、会話の時だけに、タイ族語を使っています。そこで、タイ族の文字を維持するために、クアン一族の学習奨励会は、週に2回、クアン一族の子どもなどにタイ族語を教えています。
学習奨励会のメンバーであるクアン・ティ・ビエンさんは次のように語っています。
(テープ)
「私は、タイ族の言葉を教える教室に参加しています。自分自身の民族の文字の読み書きを知りたいからです。それから、将来は、孫に教えたいのです。」
クアン一族は、全ての家庭が、「文化的な家庭、「向学心旺盛な家族」という称号を授与できるように取り組んでいます。ボー村に住むクアン一族の長であるクアン・バン・ハックさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「ベトナムでは、沢山の家系があり、学習や経済発展などにおいて様々な成績を収めています。私たちは、クアン一族の子どもたちの学習意欲と向学心を高める為に、さらに取り組まなけらばなりません。」
クアン一族は、山間部ソンラ省における「学習奨励運動」に先駆けています。クアン一族の人々は、生産経営活動においても互いに支援し合っています。