テトを楽しむ外国人

(VOVWORLD) - 近年、ベトナムの伝統的旧正月テトは、ベトナム人だけではなく、ベトナム在住の外国人も楽しく迎えます。テトを楽しむことを通じて、ベトナム文化を体験するとともに、ベトナム人の家族団らんの雰囲気の中でリラックスできるからです。
テトを楽しむ外国人 - ảnh 1 バインチュンの作り方を体験している外国の方々

大昔から、ベトナム人にとって、テトは家族団らんのチャンスと見られています。テトがくると、どんなに遠く離れている所で働いている人も帰省して、家族全員が集まります。皆でご馳走を食べたり、語らいながら、家族の温かい雰囲気に包まれます。こうしたテトは、ベトナムに住んでいる外国人にとってベトナムの文化や風俗習慣、ベトナム人の価値観や考え方などを理解するチャンスでもあります。

リトアニアから来た26歳のGreta Kamさんがベトナムのテトを楽しむのは今年が4回目です。最初は、ダナンやダラット、ニャチャンなどベトナムの観光地でテトを過ごしましたが、今年は、ホーチミン市でホームステイし、ベトナム人と一緒にテトを楽しんでいます。彼女は、テトに欠かせないベトナム風チマキ「バインチュン」を作ったり、大晦日の夜に祭壇に置かれるお供え物を用意することを通じて、テトに関する行事や風俗習慣を体験しました。また、初詣や、テトに親戚や近所を訪れてお祝いをすること、お年玉をもらうこと、書道を練習することなどは、彼女の心を奪ったようです。そして、いつも人が混んでいるホーチミン市はテトになると、静かな町にすっかりと変化したということも彼女にとって印象的です。しかも、テトにベトナムの民族衣装アオザイを着ながら、テトのお祝いをすることは何よりだそうです。Greta Kamさんの話です。

(テープ)

「私はアオザイを5着持っています。大好きですよ。アオザイは女性の優美さを増やすものですから。テトでに外出する度に、いつもアオザイを着ます。」

一方、韓国人のKim Seo Jungさん(46歳)が楽しんだ最初のテトは4年前のことです。2016年のテトの1週間前にホーチミン市に来ました。ベトナム語もできず、ベトナム人友達が一人もいなかったKimさんは一人でテトを寂しく過ごすかなと思いましたが、来た後、知り合いになったあるベトナム人に誘われて彼の家族と一緒にテトを楽しみました。ベトナムの伝統的なテト料理や初詣、テトのお祝いなどを楽しんだKimさんは、最初のテトの思い出はいつも記憶にあると述べ、次のように語りました。

(テープ)

「元旦に、私はいつものように、ゴミを掃きました。その時、その家主に、「元日なのでゴミを掃いてはいけない」と言われましたが、ベトナム語が分からない私は、どうして言われたのかショックでした。しかし、家族の一員として暖かいもてなしをしてくれて本当に感動しました。」

ベトナムでは元日にゴミを掃くと新年の 幸運も外へ行ってしまうと信じられているということを知らなかったKimさんは、ベトナム人と一緒にテトを楽しむたびに、ベトナム人の精神生活や信仰、タブーの多くなどがわかるようになりました。また、ベトナムの学生たちは、テトを前にして、集まってバインチュンを作って、貧しい人に贈るという習慣もKimさんにとって印象深いものです。

ベトナムの伝統的な旧正月テトは、ベトナムに在住している外国人の多くにとってベトナムの国土と人々を理解する良いチャンスとなっています。

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