ベトナムをアジアのデジタルハブの拠点にするCMCテレコム 

(VOVWORLD) - デジタルハブとは、世界の大手テクノロジー企業のビッグデータを保存、処理するとともに、データ転送や、これらのサービスを地域外に提供することも出来ます。デジタルハブは、国内でデータを処理するだけでなく、地域レベルのテクノロジーエコシステムを拡大することを意味します。
情報通信省による「2021年~2030年期の情報通信インフラ企画案」に基づき、2030年までに、ベトナムはデジタルハブとして発展し、地域と世界のデータを転送、接続、保存、処理する国になります。「ベトナム人のデータをベトナム国内に保存する」という精神で、CMCテクノロジーグループ傘下のCMC通信サービス株式会社(CMCテレコム)は、国家デジタルインフラの完備に貢献するため近代的なデータセンターシステムを迅速に構築してきました。

ところで、デジタルハブ(Digital Hub)とは、世界の大手テクノロジー企業のビッグデータを保存、処理するとともに、データ転送や、これらのサービスを地域外に提供することも出来ます。デジタルハブは、国内でデータを処理するだけでなく、地域レベルのテクノロジーエコシステムを拡大することを意味します。

実際、ベトナムは、ASEAN=東南アジア諸国連合、およびアジア太平洋地域のデータのアクセス、保存する拠点になるための大きなチャンスがあります。まずは、ベトナムのデジタル投資家のモチベーションアップのための規制や政策が大きく変わったということです。

ベトナムをアジアのデジタルハブの拠点にするCMCテレコム  - ảnh 1ソン副総裁(CMC撮影)

CMCテレコムのダン・トウン・ソン副総裁は次のように語っています。

(テープ)

「ベトナムは大きく変化しています。それは、ベトナム政府が「2025年までの情報通信インフラの方向性、2030年までのビジョン」を採択したことに基づいています。また、ベトナムは、郵便インフラから配送インフラと電子商取引、情報通信インフラからデジタルインフラ、または情報通信インフラからデジタルトランスフォーメーションインフラへとシフトしてきました。先ごろ、アメリカのAWS=アマゾン・ウェブ・サービスは、ハノイ市にAWSローカル・ゾーン」を設置する計画を明らかにしました。AWSはアメリカのほか、25カ国にもAWSローカル・ゾーンを整備する計画を打ち出しており、ハノイ市のAWSローカル・ゾーンはこれらの一角を占めることになります。これは、ベトナムの大きな変化を示しています」

政府の戦略により、ベトナムで唯一の外国人株主がいるCMCテレコムは、地域および世界のすべての国に接続するインフラネットワークを次第に拡大しています。現在、CMCテレコムは、CVCS=クロス・ベトナム・ケーブルシステム(Cross Vietnam Cable System)を所有しています。このケーブルシステムは、東南アジアを経由するベトナム初のケーブルであり、A-Grid通信インフラネットワーク、およびAAE1、APG、A-Grid、Unity、Fasterの5つの国際光海底ケーブルネットワークと直結しています。

また、CMCテレコムは、世界で最も先進的な国際ネットワーク事業者の間でイーサネット接続サービスの標準規格であるMEF 3.0の認証を取得した最初の3社の1つとです。CMCテレコムはこれまでに3つの中立的なデータセンターを所有しています。これらのデータセンターは、金融・銀行業界向けのPCI DSS(Payment Card Industry Data Security Standard)の支払いセキュリティ認定を受けたベトナム初のデータセンターです。全てのデータセンターは、CDCE、CDCS、CDCP、CDFOMなどの国際的な資格を持つ専門家や技術者のチームによって管理されています。

2022年初め、CMCテレコムは、ホーチミン市にタントゥアンデータセンターを建設し、稼働をスタートさせました。1万平方メートルの面積におよぶこのデータセンターは、アップタイム・インスティテュート(Uptime Institute)のティア3認証を取得して おり、1ラックにあたりの電力供給量が最大20kWに上る1200ラックを供給する可能性があります。

ベトナムをアジアのデジタルハブの拠点にするCMCテレコム  - ảnh 2CMCサイバーセキュリティスタッフ(CMC撮影)

2022年5月、アップタイム・インスティテュートは、タントゥアンデータセンターが現時点においてベトナムで最も多くのテストをしており、初のTCCF建造施設のティア認証を取得したことを発表しました。これにより、タントゥアンデータセンターは、ベトナム国内で最も近代的かつ安全なデータセンターになりました。

CMCテレコムは今後、国内企業からグローバル企業へと向かい、コアバリューに対応できるスタッフを育成し、国際基準を満たす製品とサービスを標準化する方針です。

CMCテレコムのダン・トウン・ソン副総裁は次のように強調しています。

(テープ)

「当社は、2025年までの目標を設定しています。これに基づき、40MW規模のデータセンターを建設し、これらのデータセンターは、国際基準を満たし、情報セキュリティを確保しなければなりません。それらは私たちが長年追求してきた目標です」

ベトナムが第四次産業革命に対応するとともに、ハイテクで国を発展させ、デジタル技術の開発拠点になるための前提条件はデジタルインフラです。情報通信省のファン・タム次官によりますと、「ベトナムでの創意工夫、ベトナムでの設計、ベトナムでの生産」はベトナム政府の大きな主張、方向性であり、第四次産業革命における国を発展させる底力とモチベーションをアップさせることが狙いです。CMCテレコムが「Make in Vietnam」デジタル製品を主体的に開発することは、技術的自立を目指すベトナムの決意を示しています。

タム次官は次のように語りました。

(テープ)

「Make in Vietnam」デジタル製品の開発は、ベトナムのデジタル企業が既存の外来の技術と製品をマスターするだけでなく、新しいデジタル技術の研究、開発、応用における世界大国と肩を並べ、また、ベトナムの早期自立、自強のための道です。これは、ベトナムが先進国に追いつくための鍵でもあります」

CMCテレコムは、2008年の設立当所、グローバル企業になることを目指していました。CMCテレコムは、現在、ベトナムがアジア地域各国を連結する拠点の一つになるという目標を抱いています。CMCテレコムの戦略は、世界最大手技術製造企業と連携して、ベトナムを香港(中国)またはシンガポール並みにデジタルハブの中継地に発展させるということです。CMCテレコムのこれまでの成果を見ると、これらの目標には根拠があると分りました。

ご感想

他の情報