(VOVWORLD) -この生産協同組合は、栽培、畜産、エコツアー、獣医サービス、農産物加工などを行っています。
北部ソンラ省マイソン県ハッロット町の傷病兵による生産協同組合は、1989年に設立されました。現在、生産協同組合には39人のメンバーが参加していますが、その半分は傷病兵と復員軍人です。この生産協同組合は、栽培、畜産、エコツアー、獣医サービス、農産物加工などを行っています。中でも、果樹の栽培、水産物の養殖、エコツアーが高い経済的価値をもたらしています。
組合の創立メンバーの一人であるロ・バン・スックさんは次のように語りました。
(テープ)
「生産協同組合を設立した直後、私たちは様々な困難に直面しました。しかし、我々は、それらの困難を乗り越えて、経済発展に励むように取り組んできました。32年間にわたり、この組合の指導者である私は、組合員の傷病兵たちが、元気で、仕事に就いており、貧しい状態にある人がいないことに嬉しく思います。」
パッションフルーツ洗い |
果樹の栽培は、生産協同組合の高い効果を上げたモデルケースの一つです。以前、組合はトウモロコシの栽培をしましたが、経済的価値は低かったたため、トウモロコシをパッションフルーツの栽培に換えることにしました。パッションフルーツというのは、硬い皮の内側にゼリー状のオレンジ色の果肉と黒い種が詰まった果物です。現在、同組合の果物栽培面積は60ヘクタールに上っています。その半分はパッションフルーツ、残りはリュウガンとマンゴーの栽培面積です。各種果物の収穫量は年平均450トンに上っており、国内で消費されるだけでなく、輸出しています。
一方、マイソン県ムオンボン村にあるティエンフォン湖の観光向けの潜在力を活用するために、2017年に、生産協同組合は、エコ観光開発と水産物養殖を行うことにしました。ここを訪れる観光客は、果樹園を見学しながら、魚釣りを体験することが出来ます。
生産協同組合のメンバーである復員軍人のグエン・アン・ダンさんは次のように語りました。
(テープ)
「復員軍人である私たちは、生産協同組合のメンバーになってから、安定した仕事に就け、困難な状態を乗り越えるようになりました。ですから、私たちは、生産協同組合を誇りに思いっていますよ。」
他方、傷病兵による生産協同組合は、組合員に安定した収入を確保するだけでなく、時々、昔の戦場の訪問を行います。
組合の会長ド・ホン・フォンさんは次のように明らかにしました。
(テープ)
「祝日や正月テト、特に、傷病軍人・戦没者の日になると、私たちは、組合員の傷病兵にプレゼントをします。これらの活動を通して、メンバーたちが安心して、生産活動に励むことが出来るからです。」
ハッロット町の傷病兵による生産協同組合の生産モデルは、農業部門の再構築、経済構造の転換に大きく貢献するだけでなく、傷病兵の安定した生活を確保しています。