(VOVWORLD) -特赦は自分の過ちを悔い改めて、社会復帰に取り組んできた受刑者に対するベトナムの党と国家の寛容な政策を具体化させることが狙いです。
今年、国家主席の決定に基づいて、公安省と全国各地の公安局は、特赦の準備作業を進めています。
国家主席の決定、および中央特赦諮問評議会の手解きが発布された後、カインホア省公安局所属刑務所は、法律の規定に従って、基準を満たした受刑者に対する特赦の手続きを迅速に進めています。その一方で、今後、出所した受刑者に対して、特赦に関わる規定を宣伝するとともに、職業訓練や就職などに関するコンサルティング活動を積極的に行っています。
カインホア省公安局所属刑務所のファム・フン・マン看守は次のように明らかにしました。
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「法律の規定を宣伝することは、特赦を与えられる受刑者が、党の政策、国家の社会復帰に関する法律を深く理解するとともに、再犯を防止するのが目的です。そのほか、受刑者が社会に復帰してから、相応しい仕事に就くことが出来るように、職業訓練を受講されます」
2024年、カインホア省公安局所属刑務所では、服役中20人の受刑者の内の3人が特赦の基準を満たしています。特赦を与えられる3人の内の一人であるボ・フォン・ウエンさんは次のように語っています。
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「自分が今年の特赦名簿に登載されているので、とても喜んでいます。刑務所で服役している間に、自分の罪を深く後悔しました。社会に復帰してから、よい人になるように頑張ります」
一方、北部ビンフック省にある公安省所属ビンクアン刑務所では、服役中の4000人の受刑者の内の100人余りが特赦を与えられます。特赦の対象者の一人であるグエン・バン・ルオンさんは、懲役8年の判決を言い渡されましたが、およそ5年間服役しています。
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「自分の罪を後悔しています。早めに家族に戻り、社会に役立つ人になりたいです」
全国各地の刑務所、拘置所における特赦の準備作業について、公安所所属刑務所管理局のチャン・バン・ティエン局長は次のように明らかにしました。
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「基準を満たした受刑者を選定した上で、リストアップしました。特赦を与えられる対象者の選定は、法律の規定に従って実施され、『厳格・公開・民主・透明』という原則を確保しています」
2009年以来、9万2000人の受刑者が特赦を与えられました。多くの人が社会に復帰し、安定的な生活を送ることで、再犯率は低い水準に止まっています。