(VOVWORLD) -中部高原地帯テイグエン地方ダクラク省にある国境警備庁は、国家の国境安全保障に関わる任務を果たす一方、孤児や恵まれない子供を引き取って養育しています。この「国境地域における養子縁組」という試みは、展開されたばかりですが、一定の積極的な効果を遂げ、子供の登校を助けると共に、地元の社会保障に貢献しています。
国境警備部隊司令部が発動する「国境地域における養子縁組」模型は、子供たちに食事や居住地を提供し、子供の全面的発展を図ることが狙いです。
ブオンドン県に住むムノン族である5歳のイ・フ・ムロさんは、3歳未満で母親を亡くしました。そして、母方の祖父母に育てられましたが、祖父母は高齢者で、貧困状態にあるので、孫の養育は多くの困難に直面していました。イ・フ・ムロさんの状況を把握して、スレポックの国境警備部隊は、この子供を引き取って育てることにしました。ド・バン・ヌオン中佐は「国境警備部隊の代表が、イ・フ・ムロちゃんを引き取って養育するという決定を知らせたが、祖父母は、孫が親戚の愛情不足の環境で育てられると心配した。何回も説得した後、祖父母は、同意してくれた。」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「当初、イ・フ・ムロちゃんは体調が崩れていました。しかし、現在は、元気になり、大きく成長していますよ。私たちは、心を込めて、この子を自分の子供のように養育しています。」
イ・フ・ムロさんは、毎日、幼稚園から帰った後に、里親である部隊らと共に娯楽活動や体育などに参加します。分からない宿題があるとき、里親が説明してくれます。イ・フ・ムロさんの話を聞いてみましょう。
(テープ)
「母が亡くなりました。それに、母方の祖父母は貧しくて、私に充分なご飯を食べさせられなかった。その後、国境警備部隊の養子になってから、いつもご飯を沢山食べられるようになり、遊んだり、文字を習いました。来年は小学校1年生になるので、勉強に頑張ります。」
ダクラク省にある国境警備部庁は、2019年当初に「国境地域における養子縁組」模型を展開してから、4人の子供を引き取って養育しています。ド・クアン・タム大佐は次のように明らかにしました。
(テープ)
「今後も、国境警備部隊の役割と責任を活用するため、私たちは、こうした模型を推進する方針です。私たちは、現地の各レベル行政当局と連携して、恵まれない子供をリストアップしています。将来、子供たちが社会の役に立つ人間になるよう期待しています。」
テイグエン地方の「国境地域における養子縁組」という試みは、積極的な効果をもたらし、国境の警備に当たっている部隊の人道的な行動を繰り広げています。