(VOVWORLD) -北部港湾都市ハイフォン市ビンバオ県に住むグエン・バン・ブオンさん一家は、約7000平方メートルの農場での循環型農業により手頃で質の高い農産物の生産に成功しました。
農場に占める畜産場はおよそ500平方メートルの広さがあり、2階建てになっています。2階ではコオロギを、1階ではおよそ1000匹のウサギが飼育されています。ウサギ小屋の床下では、ウサギの有機廃棄物を分解するために、ミミズを飼っています。このミミズは、魚、鶏の飼料、野菜や樹木の肥料に活用されています。
ブオンさんによりますと、毎年、およそ2.5トンの鶏、4トンの魚のほか、多くの農産物を出荷しているそうです。ブオンさんは次のように明らかにしました。
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「農場を始めたばかりの時は、大変でした。資本が限られているのに、多くのことに投資が必要とされたからです。元々、ここは池と田畑でした。しかし、稲作は生産性が低かったため、地元の行政当局は、農民に農場を始めよう奨励しました。我が家は、およそ5000平方メートルの池を埋めるために、巨額のコストがかかりましたよ」
ブオンさん夫婦は、農場を始めた直後に、コオロギとハトを飼育しました。しかし、飼料の価格が高い上に、売り値は低く抑えなければなりませんでした。
ブオンさんの奥さんは次のように語りました。
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「今日のような成功に至るまでには、さまざまな体験をしました。当初は、畜産の経験がありませんでしたので、多くの困難に直面していました。この課題を解決するため、他の地方の農場を見学して、知識を身につけました」
現在、ブオンさん夫婦の農場では、冷却システムが整備され、飼育場に自動温度制御システムを設置しています。近日中に、ミミズを飼料とするウナギとサワガニの飼育場を建設するとともに、薬草を栽培する計画があります。
ティエンフォン村人民委員会のブ・バン・トウ委員長は、循環型農業に成功したブオンさん一家の取り組みを高く評価し、次のように語りました。
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「2019年以降、4人の青年がブオンさん夫婦の取り組みを見習って、スタートアップを行い、成功させました。そのほか、都会に出稼ぎに行った多くの青年が、故郷に戻って、スタートアップをすることにしました。これらの取り組み、新しい考え方や、新しい農法が徐々に広がり、村人の収入向上に繋がり、地元の社会経済開発に貢献しています」
ブオンさん一家のような循環型農業の開発で成功したスタートアップの一例が他の地方でも拡大されるよう期待されています。