貧しい人々のための「ゼロドンマーケット」

(VOVWORLD) -新型コロナウイルス感染症の影響で、南部ティエンザン省に住む多くの人は、仕事を失い、生活上の困難な状態に陥っています。多くの組織や支援者は、様々な形で、これらの人々を助けています。チヤウタン県ロンディン村の無料マーケット、つまり「ゼロドンマーケット」はその一例です。
貧しい人々のための「ゼロドンマーケット」 - ảnh 1ゼロドンマーケットの様子

ロンディン村の赤十字協会は、毎日の早朝から7時まで「ゼロドンマーケット」を開きます。来場者は、生活上困難な状態にある宝くじ売りの人や、高齢者、病気の人などです。来場者は、1日の食事分に当たる0.5キログラムのお米、インスタントラーメン2個、小魚、豆腐、砂糖、調味料、野菜などを無料でもらえます。それぞれの困難な状態にある人々はこの市場に行って、必要な品物を無料で受けとるだけでなく、実行委員会のメンバーから親切な扱いを受けます。

来場者の一人は次のように語っています。

(テープ)

「私は、宝くじを売って生計を立てています。でも、疫病の蔓延で、この仕事を一時的に休まなければなりませんでした。ゼロドンマーケットがあるお陰で、私は、お米や食品を入手することができて、本当に有り難いです。」

貧しい人々のための「ゼロドンマーケット」 - ảnh 2支援者がゼロドンマーケットに食料品を運んでくる

ロンディン村赤十字協会のレ・バオ・コック会長によりますと、この市場の初日には、およそ50人の来場者がいました。その後、やって来る人が日増しに増えてきました。300人に上る日もあったそうです。一番消費が早い品物は、依然としてお米、インスタントラーメン、調味料、砂糖、醤油、卵などの食料品だったようです。

この市場の活動を維持させるために、赤十字協会のメンバーたちは、支援者や企業などの支援を働きかけました。赤十字協会のメンバーの一人は次のように明らかにしました。

(テープ)

「私は、毎朝、この市場にきて、1食分のお米や食料品などを小さな袋に入れます。来場者の誰もが袋を一つ持って帰るのを見て、とても嬉しいです。」

一方、ロンディン村赤十字協会のレ・バオ・コック会長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「市場には、『困難な状態にある人は、どうぞ1食事分お取りください』というメモが貼られています。ゼロドンマーケットを開く理由は、現地の住民たちが、疫病の影響で困難な状態を乗り越えることを助けたいのです。全ての支援者や企業にこうした有意義な活動に出来るだけ多くの支援物資を寄付するよう期待しております。」

その他、ロンディン村赤十字協会は、貧しい人々のために衣類の「0ドンショップ」や、無料の葬儀、救急車の搬送などのサービスを行っています。

新型コロナウイルスでパンデミックとなり、恵まれない人々を多少でも助けたロンディン村赤十字協会の様な有意義な活動はさらに拡大されるべきです。

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