(VOVWORLD) -南部チャビン省では、多くの青年たちが、都市部の大学を卒業した後、故郷の農村部に戻って、スタートアップを選ぶことにしました。
その中で、創意工夫を凝らしたことで、スタートアップを成功させたケースが増えています。特に、農産物を主力製品にした多く生産・経営モデルが功を奏しています。幾つかの例を挙げて紹介します。
トアンさん(中央) |
チャビン省チャクー県ロンヒエップ村に住むチャム・ミン・トアンさんは、2018年、ホーチミン市経済法科大学を卒業した後、ロンヒエップ農業協同生産組合を設立し、コメの栽培と経営でスタートアップを始めました。
61人の組合員は、協同生産組合から、稲の籾、肥料を低価格で供給されます。そして、協同生産組合は、組合員からコメを市価より高い値段で買い入れます。現在、ロンヒエップ協同生産組合のブランド米「ハット・ゴック・ロン(Hat Ngoc Rong)」は、多くの消費者から愛用されるようになっています。
トアンさんさんは次のように語りました。
(テープ)
「私たちが市場に出荷しているコメは、安心・安全に配慮したものです。こうした高品質の米が出来たのは、組合員たちが無農薬と有機栽培の農法を導入したお陰ですよ。」
他方、トアンさんと同じように、タック・チャ・ティさんは、食品技術科学卒業後、故郷に戻って、ココナッツの花の蜜を生産することでスタートアップを選びました。
ティさん |
彼女は、2019年7月に、ココナッツの花の蜜生産会社を設立しました。現在、同社は、毎月、1,5トンのココナッツの花の蜜を生産し、およそ5億ドン、約240万円の収益をあげています。この会社は、およそ20人を雇っている一方、ココナツ栽培に従事する10世帯の家庭に安定した収入をもたらしています。
ティさんは次のように語っています。
(テープ)
「ココナッツの花の蜜は、 食用の無添加・天然の甘味料であり、健康に良い食べ物です。私たちは、幾つかのココナツ栽培業者に、ココナッツの花の蜜の生産技術を移転する方針です。こうしたやり方で、ココナツ栽培業者の収入を高める一方、当社も更なる多くの花の蜜を採取できるからです。」
チャビン省における青年のスタートアップ運動は功を奏しています。これは、スタートアップをしようとする農村部や少数民族居住地の青年に原動力をもたらすだけでなく、地元の経済社会発展にも貢献することでしょう。