カー集落で高まっている春ムード

(VOVWORLD) -山間部の集落における春のムードは都会ほど騒がしくなく、また違った美しさを持っています。それは、山間部の自然、森林、人々の荒々しく強烈な生命力の美しさのようです。
カー集落で高まっている春ムード - ảnh 1

北部バクカン省チョドン県カー集落は、かつての1947年12月7日~同年12月末まで、ホーチミン主席が暮らし働いた場所でした。1996年6月28日に文化情報省によって国の歴史遺跡と認定されました。カー集落への広々としたアスファルト道路は谷川、丘の麓に沿って曲がりくねっています。集落には300人余りの少数民族ザオ族が住んでいます。

村民であるバン・バン・ルオンさんは、以前、この場所は荒れ地で丘も荒廃していましたが、今では大きく変化したと明らかにし、次のように述べています。

(テープ)

「以前、住民の生活は大変でした。今では、すっかり改善されるようになりました。以前、森林はほとんどありませんでした。今では何処へ行っても見られるようになりました。現在、稲作や作物の栽培は有機農法で行われるため、収穫量も高いです。以前は、電話機、テレビもありませんでした。集落全体では、キレイな道路、電気網、学校、診療所が十分に整備されています」

カー集落で高まっている春ムード - ảnh 2

数十年前、ルオンさんと村民たちは、今のような資産と余裕な生活に恵まれることなどを思ってもみませんでした。当時、村民たちは、主にトウモロコシ、稲を栽培していました。それに、農作業への科学技術を応用する方法を知らなかったため、生活は不安定でした。集落が大きく変化したのは、集落の党委員会が、農業開発、植林と畜産の強化に関する決議を実現した結果であると言われています。今では、集落における森林面積は 400 ヘクタールを超え、その主な樹木はアカシア、シナモンなどです。

バン・バン・ドゥック委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「かつて、カー集落は僻地でした。現在、党と国家の配慮を受け、道路や電気網などが十分に整備されるようになりました。住民たちは、農作業への科学技術の導入方法を身に付けたため、豊かな生活を送っています」

近年、カー集落の住民は、ザオ族の伝統文化習慣の維持と発展に注力しています。2021年、ザオ族の伝統民謡である「パーズン(Pa Dung)」歌い手クラブが発足されました。クラブのメンバーたちは、地元の行事や、文化イベントなどに出演するほか、民謡に関する資料、古書を収集しています。

「パーズン(Pa Dung)」歌い手クラブのメンバーたちは、新年を迎えるため、面白く有意義な民謡を歌っています。

ビンチュン村人民委員会のホアン・バン・ヒ―委員長は次のように述べています。

(テープ)

「私たちは、カー集落における社会経済開発、国防安全保障の方向性を具体化させました。例えば、カー集落歴史遺跡地区の改修、農業生産への科学技術の応用、植林の強化などです」

カー集落の住民たちは、社会経済開発と国防安全保障に取り組んでいます。

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