ホーチミン市は南部メコンデルタ地域にある最大都市であり、新農村作り運動に積極的に参加しています。特に、同市のクチ県は土地資源という地元の潜在力を生かして、牧草地を広げて、乳牛飼育を効果的にしています。これまで、この県で飼育されている乳牛数は6千頭にのぼっています。クチ県には20の村がありますが農民の大多数は乳牛飼育に従事しています。その農民世帯は千6百世帯にのぼっており、年間、10億ドンの収益を得る家庭もあります。
乳牛の飼育業が発展している地方はタンタクドン村、アンフ村、アンニョンタイ村、ファムバンコイ村、タンタクタイ村、フォックビンアン村です。これらの村のミルク製品はベトナムと地域の一流の牛乳会社に出荷されています。生牛乳の一キロの価格は1万3千5百ドン(約700円)です。農民一世帯は10頭の乳牛を飼育するならば、年間、平均で6億ドンの収益を得ることができます。
そのような高い収益を維持するため、農民は廃棄物処理施設、高品質のミルクマシン機の購入に投資しなければなりません。ホーチミン市の指導部は農民に対し、低金利で融資を行っています。クチ県のタンタクドン村に住むグェン・フン・ズンさんは次のように語りました。
(テープ)
「ホーチミン市の指導部の支援を得て、我が家は銀行から低金利で5億ドンを借りて乳牛を効果的に飼育しています。現在、同市の13号決定に沿って、低金利で融資を受ける政策は素晴らしいです」
また、ホーチミン市の指導部は飼育技術に関する訓練コースを頻繁に行います。クチ県のタンタクドン村に住むチュオン・バン・ノイさんは次のように語りました。
(テープ)
「乳牛の飼育は簡単な仕事ではありませんが我々は様々な困難を乗り越えていました。一番難しいのは牛の病気治療です。先頃、ホーチミン市の農業局は飼育技術と疫病への対策に関する訓練コースを開きました。そのおかげで、我々は自信を持って、牛の群れを増加させています」
以前、クチ県の農民は稲作に従事していましたが現在、農民の大多数は乳牛飼育を変えています。乳牛飼育のおかげで、農民の年収は稲作と比べ5倍になっています。クチ県人民委員会のグェン・ヒュウ・ホアイ副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「以前、我が県の稲作面積はおよそ18ヘクタールでした、稲作の生産高は低かったので乳牛飼育を変えました。当初、この活動事業は多くの困難に直面し、1頭の乳牛からは約3~3.5トンのミルクが搾られましたが、現在、6トンのミルクを搾られます。今後、牛の数を増える計画はありませんが、乳牛の改良を着実に進めます」
現在、ホーチミン市は無農薬野菜栽培、花作り、盆栽作り、魚養殖などの様々なモデルを効果的に行っています。特にクチ県は乳牛飼育モデルを発展させており、同市と国の貧困解消事業に積極的に寄与してゆくことでしょう。