(VOVWORLD) - 2017年APECの諸活動、とりわけ11月6日から11日にかけてダナン市で開催された第25回APEC首脳会議は成功を収めました。
この成功はベトナムの国際社会への参入において重要な節目となり、ベトナムの地位向上に貢献したとしています。この機にチャン・ダイ・クアン国家主席は2017年APECの諸活動を総括する記事を執筆しました。
会議で発言に立ったクアン主席 |
記事の冒頭に、クアン主席は2017年APECの議長国を務めたことは栄誉でありながらも重い責任でもある。また、国際社会がベトナムに信頼を寄せていることを示していると強調しました。ベトナムはこれを対外政策を具体化させる機会と見なし、周到な準備を行ってきました。その結果、2017年APECは加盟諸国と国際友人の期待以上の成果を収めました。
ベトナム、APEC内の協力に大いに貢献
クアン主席によりますと、APEC首脳会議の成功は具体的な数字で表しています。第1、アメリカ、ロシア、日本、中国の大国をはじめ、加盟諸国の指導者らはダナン市に集まったこと。第2、APEC首脳ウィークで、加盟諸国の首脳のおよそ100の個別会合や会見が行われたことです。これはアジア太平洋地域の高まっている地位を立証するとともにAPEC加盟諸国の指導者がベトナムに寄せている関心を示しています。一方、APEC首脳ウィークに参加した企業経営者は延べ4千人という記録的な数字がAPECの起業家精神と技術革新を示し、投資、貿易の成長に新たな展望を切り開くとしています。
APEC諸国の指導者 |
APEC首脳ウィークにあたり、8件の文書が採択されましたが、その中に「新たなダイナミズムの創出と共通の未来の促進」と題するダナン宣言があります。これらの文書は多国間の貿易・投資の自由化へのAPECの支持と公約を示し、経済統合やそれぞれの国、地域、及び全世界の経済成長に原動力をつけるものでもあります。
ベトナムにチャンスをもたらす
APEC首脳ウィークはAPEC内の協力におけるベトナムの役割を強調した上で、ベトナムと加盟諸国との関係の深化に貢献してきました。APEC首脳ウィークにあたり、中国の習近平党総書記兼国家主席、アメリカのトランプ大統領はベトナム国賓訪問を行いました。そのほか、チリ大統領やカナダ首相もベトナムを訪問しました。
首脳ウィークにあたり、行われたベトナムの指導者と各国首脳との会見や会合により、経済社会発展事業への外国の融資が得られました。およそ200億ドル相当の121件の契約や合意書が締結され、ベトナムが主催した2006年APECにあたり、締結された合意書のおよそ10倍となっています。また、2017年APECはダイナミックな発展を遂げ、貿易、投資、観光の分野で潜在力があり、平穏なベトナムを国際友人にピーアールする機会となりました。
クアン主席によりますと、2017年APECの成功は全国民の努力をはじめ、加盟諸国の支援と協力によるものです。この成功はベトナムの国際社会への参入に弾みをつけ、民族の自尊心を高めるとともに、国の新たな発展段階を拓くとしています。