ECのイエローカード早期解除を目指し努力しているベトナム
(VOVWORLD) -今月25日~31日にかけて、EC=欧州委員会の調査団はベトナム入りし、IUU=違法・無報告・無規制漁業の防止対策を見極めるため、ベトナムで現地調査を行ないます。ECによるベトナムの調査は今回が4回目となります。
先月、ベトナムの首相は沿岸にある28の省や市に対し、ECの建議を基礎に、残されている問題点を克服するとともに、ECの調査団との会合を準備するよう提案しました。
農業農村開発省所属水産総局のグエン・クアン・フン副総局長は「5月中に、すべての地方は規定に従って漁船に衛星を利用した監視システムの設置を完了するとともに、漁船が外国の領海を侵犯しないように歯止めをかけるよう取り組んでいる」と明らかにし、次のように語りました。
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「漁港では漁獲に関する法律を順守するため、漁獲に関する記録や書類を点検しています。具体的にはこれらの書類の論理性を確保し、調査団が要求すればただちに提供できるということです」
南部バーリアブンタウ省では現在長さ15メートル以上の漁船で、衛星を利用した監視システムを設置した船舶は2千6百隻に上っており、計画の95%を占めています。バーリアブンタウ省農業農村開発局のフイン・ソン・タイ局長は「当省は漁民らが違法、無報告、無規制漁業をしているか否かを把握するため検査活動を行っている」と明らかにし、次のように語りました。
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「バーリアブンタウ省農業農村開発局はECの勧告に従って、水産物の産地証明を発行するとともに、漁港や水産物の買い入れ、加工業者を予告なしで検査するよう指導しています。そのほか、私たちはバーリアブンタウ省の行政府に対し、IUU防止対策指導委員会を完備するよう提案しています」
そのような中、4月10日以来、中部にある第2海上警察司令部は地元の関連機関と協力して、中部クアンチ省からビンディン省までの海域における法律施行状況を検査しています。関係機関は漁船への衛星を利用した監視システムの設置状況を監査するほか、漁獲の規制を宣伝しています。クアンガイ省水産支局の専門家ファム・クアン・ズンさんは次のように語りました。
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「私たちはECのイエローカードの早期解除を目指し、漁民がIUUの規制に違反しないように宣伝活動を強化しています」
IUU=違法・無報告・無規制漁業の防止対策を見極めるため、ベトナムで現地調査を行なってから3回目となったECはベトナムの努力を高く評価しています。4回目の検査後、ECのイエローカードが早期に解除されることが期待されています。