PAPI調査結果を発表する式典　　　　　　　（写真：nhandan.com.vn）

既にお伝えしましたように、14日午前、ハノイで、UNDP=国連開発計画は、ベトナムの各省・市における「PAPI=統治・行政・管理効果指数」調査結果2020年版を発表しました。その結果から見ますと、汚職防止対策をはじめ各地方の統治・行政・管理効果が迅速に高まっていることが判明しました。

PAPI調査は2011年から10年連続で実施されており、2018年から、オーストラリア外務貿易省や、在ベトナムアイルランド大使館、UNDP=国連開発計画ベトナム事務所が共同で支援しています。

PAPI 2020年版は、ベトナム国内63の地方に住む1万4700人の地元住民を対象に行なわれ、国民の参加度合いや、公開性・透明性、国民に対する説明責任、公共部門での汚職取り締まり、行政手続き、公共サービスの提供、環境管理、電子管理という８つの指数から構成されています。その中で、公共部門での汚職防止対策は目覚ましい成果を収めていますが、ベトナムの全党、全国民の努力から見れば、これは当然のことです。

この十数年間、汚職防止対策はベトナムの党・国家が断固として実施し、複数の重要な成果を収め、社会全体に前向きな影響を与えています。多くの特別深刻でかつ複雑な汚職事件が発見され、法律に従って裁かれました。不祥事や、汚職が起きやすい分野は調査・査察活動が頻繁に行われています。特筆すべきことは、関連各機関が報道機関を通して、汚職防止対策に関する情報を主体的に公開したということです。

PAPI表（写真：nhandan.com.vn）

また、汚職との闘いにおける祖国戦線や、政治･社会団体、個人などの役割と責任は良好に活用されつつあります。各地方でも、汚職防止対策活動が強化されています。公務員が私利私欲のため職務執行を装ってやった行為、市民と企業を困らせる行為などは厳罰の対象となっています。これは幹部・公務員の意識向上にも貢献しています。汚職防止対策に関する国際的な協力も拡大されています。

そのため、この数年間、ベトナムの汚職防止対策の結果は、前向きな変化を見せ、国際組織から好評を得ています。汚職防止対策作業は経済社会発展に寄与する傍ら、党と社会主義的制度に対する幹部、党員、国民の信頼向上に繋がっています。さらに、汚職防止対策作業の結果は、汚職との闘いへの党と国家の政治的決意を明確にしています。汚職防止対策のこれまでの結果は、国民と社会全体が党の汚職防止対策への決意と努力を信頼し、積極的に支持していることを示しています。

こうした中、ベトナム共産党は、今後も汚職防止対策を強化していく方針を打ち出しています。全党、全軍、全国民の決意と努力により、不祥事や、汚職との闘いがさらに多大な成果を収め、汚職撲滅という目標が早期に達成されることが期待されています。