(VOVWORLD) - VOVは国の有力報道機関としての役割を立派に果たすため、今後も、管理能力や、ジャーナリストと技術者の能力を高めると同時に、デジタル技術の応用を推進していきます。
情報に関する大衆の日増しに高まる需要を満たすことを目指し、ベトナムの最有力の報道機関の1つとして知られているVOV=ベトナムの声放送局はデジタルトランスフォーメーションを促進し、マルチプラットフォーム展開を進めています。これにより、VOVの各番組はラジオ放送だけでなく、複数のホームページや、ソーシャルネットワーク、VOVが開発したプラットフォームなどで伝えられるようになっています。
1945年9月7日11時30分、VOVの最初の番組が放送されました。当時、VOVは2つのチャンネルしかありませんでしたが、現在は、8つのラジオ放送チャンネルや、16のテレビチャンネル、2つの電子新聞、1つの活字新聞を持っています。したがって、VOVはラジオ放送や、テレビ放送、電子新聞、活字新聞を持つベトナム唯一の報道機関となっています。
VOVの国際放送局・VOV5の英語番組「ランチショー(Lunch Show)」=VOV5 |
VOVのデジタル技術応用事業の成果
(肉声テープ)
今お聴きいただいたのは、毎日12時に生中継されるVOVの国際放送局・VOV5の英語番組「ランチショー(Lunch Show)」です。以前、この番組は音声しかありませんでしたが、2017年6月から、マルチプラットフォームで放送され、動画もあり、番組制作者や、ゲスト、ほかの視聴者と交流することができるようになりました。同時に、VOV5を含むVOVの多くの番組はライブストリーミング配信されています。これはVOVのデジタル技術応用事業の初期段階の成果とみられており、大衆をさらに引きつけることに役立っています。
それに先立つ2005年、報道界の発展傾向を踏まえ、VOVはインターネットを利用し、放送番組を配信することを決定しました。7年後の2012年、VOVのすべてのラジオ放送チャンネルは自らのウェブサイトを開設しました。現在、大衆はVOVの番組をラジオだけでなく、VOVの電子新聞や、VTC Now, VOV Media, VOV Live、フェイスブック、ユーチューブ、スポーティファイなど多くのプラットフォームでも受信することができます。VOVのデジタルトランスフォーメーションの成果に関し、ベトナムジャーナリスト協会のレ・クオク・ミン会長は次のように評価しています。
(テープ)
「デジタルトランスフォーメーションにおいて、VOVは大胆な措置をとってきました。VOVの番組は当初、電波だけで伝えられましたが、今はインターネットでも配信されています。これは正しい路線であり、大衆に便利をもたらしています。また、情報を迅速かつ幅広く提供することにも役立っています」
文化社会チャンネルであるVOV2のホームページ |
今後もデジタル技術の応用を促進
VOVは、「デジタルトランスフォーメーションは、技術や、やり方を変えるだけでなく、幹部・職員・ジャーナリストの思考を刷新することによるプロセスである」という方針を打ち出しています。その方針に沿って、VOVの各チャンネルはデジタルトランスフォーメーションを推進しています。文化社会チャンネルであるVOV2はその一例です。近年、VOV2はデジタル技術を活用し、番組制作のデジタル化を進めています。現在、VOV2が製作・発信している番組はラジオ放送だけでなく、ビデオクリップや、Eマガジン、インフォ―グラフィックスなどもあります。VOV2のブ・トゥエト・マイ局長は次のように明らかにしています。
(テープ)
「デジタルコンテンツを作るためには、一人のレポーターが単独ではできません。幹部・職員・ジャーナリスト全員が参加する必要があります。したがって、幹部・職員・ジャーナリスト全員は思考を刷新しなければなりません。つまり、ジャーナリストらはデジタル技術をマスターする必要があります」
VOVは国の有力報道機関としての役割を立派に果たすため、今後も、管理能力や、ジャーナリストと技術者の能力を高めると同時に、デジタル技術の応用を推進していきます。これにより、VOVが引き続き国内外の大衆の親しみやすい報道機関としての地位を維持し、着実に発展していくことが期待されています。