WEF ASEAN 2018: 国の地位向上を図るチャンス

(VOVWORLD) -「ASEAN4.0:企業と第4次産業革命の精神」をテーマにしたWEF ASEAN 2018=ASEAN世界経済フォーラム2018は 9月12日に本格的に開幕しました。この出来事は、2018年のベトナムの多国間外交活動であり、国際参入におけるベトナムの主体的かつ積極的な動きを示しています。

WEF=世界経済フォーラムは、多くの新しいアイディアと戦略的創造を発想する場となっています。

ベトナムとWEFとの効果的な協力

ベトナムと他の東南アジア諸国は、WEFのチャンスをよく理解した上で、この組織の諸活動に積極的に参加しています。2017年1月にダボスで、ベトナムは、WEFと協力合意書に調印した最初の国です。

この協力合意書は、経済と社会化、国境を超えた貿易・投資、インフラ整備、農業生産、食料安全保障、教育と男女平等に集中しています。第4次産業革命は世界と地域にチャンスと共に試練をもたらしています。

こうした中、ベトナムは、デジタル時代に対応できる管理方式や経済成長を推進する新たな原動力を模索しています。そこで、ベトナムが、今回のASEAN世界経済フォーラムを主催することは、インベンション・イノベーションや、デジタル経済発展、職業訓練、雇用創出、発展格差の是正などの差し迫った問題を解決するだけでなく、ASEANと共に強固な共同体の構築という目標を実現することが出来ると期待されています。

ベトナムの魅力、外国人投資家の信頼

ASEAN世界経済フォーラム2018では、60の関連会議が開かれています。WEFアジア太平洋地域担当のジャスティン・ウッド氏は次のように語っています。

(テープ)

「世界経済フォーラムがベトナムで開催されるのは今回が2度目です。東アジア世界経済フォーラムは8年前にホーチミン市で初めて開かれて以来、ベトナム経済は大変印象的な成長を遂げた時期がありました。このことは、今回のフォーラムの規模で反映されます。」

ASEAN世界経済フォーラムがベトナムで開催される理由について、WEFのボルゲ・ブレンデ会長は次のように明らかにしています。

(テープ)

「ベトナムは、発展途上国であり、WEFの関心を集めている国です。各国と外国の企業は、ベトナムを重要なパートナーと見なしています。ベトナムは金融危機を克服する一方、様々な試練に直面していますが、ベトナムの経済成長は望ましいことです。GDPの伸び率が年平均7%に達したことは本当に印象的な数字です。」

ベトナムがASEAN世界経済フォーラムを開催することは、投資・経営環境を紹介すると共に、ベトナムへの経営・投資を推進するチャンスとなっています。

特に、重要なことは、この出来事を通して、ベトナムは、ASEAN加盟諸国の地位や、役割を高めると共に、第4次産業革命に対応できるASEANの団結、能動、自力のイメージ作りに寄与するということです。ベトナム外務省のドアン・スアン・フン外務次官は次のように語っています。

(テープ)

「ASEAN世界経済フォーラムがベトナムで開催されることは素晴らしい構想であり、ASEAN地域に対するベトナムの公約を示しており、ベトナムだけでなく、地域全体の利益のためのものです。2020年に、ベトナムがASEAN議長国を務めることから、これは、その時のための準備を良好に進める一方、ベトナムの主体性と大きなビジョンを表す良い機会となります。」

ベトナムでのASEAN世界経済フォーラム2018は、ベトナムの国際参入を促す新たな原動力を作り出し、ASEAN地域におけるベトナムの役割、地位、及び積極的な貢献を改めて強調しています。

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