(VOVWORLD) -ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長の招きに応じて9月10日と11日の両日、アメリカのバイデン大統領はベトナム国賓訪問を行います。この訪問はベトナムとアメリカとの包括的パートナーシップ樹立10周年を記念する活動の一環です。
アメリカへ輸出されたベトナムのライチ |
経済貿易関係からの強い推進力
ベトナムとアメリカとの包括的パートナーシップが樹立されてから10年後の現在、両国関係が政治、外交、経済貿易から教育、科学技術、医療、国防・安全保障など多くの分野において実質的かつ著しく発展してきました。その中で、経済貿易関係が最も強い発展を見せてきました。この10年間、ベトナムとアメリカとの取引総額が5.5倍となり、2012年の250億ドルから2022年の1390億ドルに増えました。
現在、アメリカはベトナムの2番目の貿易相手国である一方、ベトナムはアメリカの7番目の貿易相手国となってきました。長年来、アメリカはベトナムの最大の外国投資国の一つとして活躍しました。現在、ベトナムで、アメリカの投資により実施されているプロジェクト数は1150件にのぼっています。
アメリカへの留学を望む学生 |
教育訓練分野において、現在、アメリカに留学しているベトナム学生の数はおよそ3万人にのぼっており、アメリカに留学している学生数として東南アジア諸国の中で、第一位に立っています。そのほか、両国は医療と戦争後遺症の解決分野においても協力を積極的に行っています。
相互尊重を基礎にした両国間の政治関係を深化
ベトナムとアメリカとの政治関係が日増しに強化、発展し、両国関係の基盤となってきました。長年にわたり、両国の指導者は常に相互訪問を行ってきました。両国間の外交関係が正常化された1995年いらい、すべてのアメリカの大統領はベトナムを訪問しました。これらの訪問により、両国間の政治的信頼が深められた一方、両国は互いの領土保全、主権、政治制度の尊重に基づいて両国関係を発展させるという共通認識を達成できるようになりました。
ベトナムのグエン・フー・チョン党書記長が2015年7月に行ったアメリカの公式訪問の際に両国は共通ビジョンに関する宣言を発表し、その中で、両国の共通認識が示されました。また、去る3月にバイデン大統領はチョン書記長と電話会談を行った際、ベトナムはアメリカの重要な相手である。アメリカは独立、繁栄したベトナムを支持している。アメリカはベトナムの独立、領土保全、主権、政治制度を尊重していることを再度強調しました。
そのため、バイデン大統領による今回のベトナム訪問は両国関係を深化させる機会となる一方、地域の平和、安定、発展に寄与することが期待されています。