商工省の統計によりますと、2007年以来、ベトナムは外国企業数百社にフランチャイズを許諾しています。これにより、ファストフードやホテル、レストラン、化粧品、衣類などの分野で世界的に有名なブランドがベトナムに次々と進出し、その規模は日増しに拡大しています。5月末にはホーチミン市で「フランチャイズで成功するための投資ノウハウ」をテーマにしたシンポジウムが行われました。席上、国内外の市場での「メイドインベトナム」商標のフランチャイズに取り組んでいるゴーグローバルホールディングス株式会社の代表は「新型コロナウイルス感染症収束後、ベトナムで事業を行っている国内外の企業はフランチャイズにさらなる関心を寄せている。しかし、フランチャイズで成功するためには、投資家は自分の財務、運営、ガバナンス能力に相応しい投資方法を選択する必要がある」との見解を述べました。

フランチャイズに成功したベトナムのブランド

また、事業を効果的に行うため、あらゆるリソースやフランチャイズ本部となる親企業の支援を活用する必要があるとしています。同社の取締役会長グエン・フィ・バン氏は次のように語りました。

（テープ）

「フランチャイズを成功させるためには、自らの生活と個性に相応しい投資方法を選ぶ必要があります。例えば、金融投資だけを行うのか、投資し、管理そのものに参加するか、あるいはフランチャイザーに出資し、運営してもらうかのいずれかを選択するということです。自分に見合った方法の選択は成功のカギとなります」

昨年、１８の海外フランチャイズはベトナム市場に参入、または契約を再締結しました。向こう3年間、マレーシアやシンガポール、タイ、フィリピンなどからのベトナムへのフランチャイズ展開が促進されていくと予測されています。さきほどのゴーグローバルホールディングス株式会社のグエン･フィ･バン取締役会長はフランチャイズ事業の展開により、企業はパートナーの人材や資本を活用し、経営規模の拡大やフランチャイズからの利益と売上の引き上げが図られるであろうと明らかにし、次のように語りました。

（テープ）       

「フランチャイザーとすべてのフランチャイジーは互いを友人として見なし、事業を行うにあたって、協力する必要があります。両者の知識や体験などを合わせることで、はじめてフランチャイズに成功するでしょう」

IFA＝国際フランチャイズ協会によりますと、ベトナムは東南アジアにおける魅力的なフランチャイズ市場と評価されています。フランチャイズの有望な分野には食品・飲料、教育、医療・栄養、ホテル、ファッション、美容とスキンケア、エンターテイメント、子ども向けサービス、コンビニエンスストアが含まれています。また、ベトナムは東南アジアをはじめ、国際ブランドの目的地になると予想されています。