(VOVWORLD) - 1998年にAPECに加盟して以来、ベトナムは常にあらゆる協力分野に積極的かつ効果的に貢献し、APECの発展過程に多くの印象を残しています。
既にお伝えしましたように、アメリカのジョー・バイデン大統領の招きに応じて、ボー・バン・トゥオン国家主席夫妻は11月14日から17日までの日程で、アメリカ・サンフランシスコ市で開催されるAPECアジア太平洋経済協力会議のリーダーズウイークに参加するとともに、アメリカで複数の活動を行う予定です。このイベントはベトナムのAPEC加盟25周年を記念するもので、ベトナムがAPECの積極的かつ責任あるメンバーであることをしめします。
APEC首脳会議に出席するためにハノイを出発するトゥオン国家主席夫妻 |
APEC加盟からの25年間 目立つベトナム
1998年にAPECに加盟して以来、ベトナムは常にあらゆる協力分野に積極的かつ効果的に貢献し、APECの発展過程に多くの印象を残しています。
ベトナムは2006年と2017年にAPECの首脳会議を主催しており、2回にわたりAPEC首脳会議を主催した有数のAPEC加盟国の一つです。議長国であるベトナムの主催の下、2006年にハノイで、そして2017年にダナン市で開催された2つのAPEC首脳会議は、いずれも非常に成功したと評価され、アジア太平洋地域における経済協力や統合など、APECにとって戦略的に重要な成果を達成しました。ベトナム外務省のグエン・ミン・ハン次官は次のように語りました。
(テープ)
「2006 年の APEC 首脳会議では、ベトナムは貿易と投資の自由化に関するボゴール目標を実行するためのハノイ行動計画でその名を轟かせました。そして 2017年のAPEC 首脳会議では、ベトナムは2020年以降のAPECの新たなビジョンの構築、およびAPECビジョングループの設立を提案しました。これはベトナムの長期的かつ包括的なアプローチを示す成果であり、加盟国から支持と評価を受け、APECが2040年までのプトラジャヤ・ビジョンに関する共同声明を採択するための基礎となりました」
この25年、ベトナムはAPECの枠組みでの協力イニシアチブやプロジェクトの提案において最も積極的なメンバーの一つであり、人材育成、電子商取引の推進、食糧安全保障、女性の経済能力の向上から農村および都市開発、海洋廃棄物、気候変動への対応に至るまで、幅広い分野で150件近くのプロジェクトを提案しました。また、ベトナムは、APECのメカニズムにおいて重要な地位を占めることを通じて、APECの協力プログラムの実施・管理における役割を果たしました。
APECとともに回復・持続可能な開発目指す
今年のAPECリーダーズウィークは世界経済、および地域と世界の経済統合が大きく変化している中で行われます。リスクと試練は協力と発展のための大きな機会と絡み合っています。そのため、今回の会議はAPEC加盟各国が対話と協力を強化し、試練を機会にするために取り組む最高の場です。
APECの今回の首脳会議の重要な意義、およびベトナムとアメリカの協力関係の良好な発展を背景に、ボー・バン・トゥオン国家主席がAPEC首脳会議に出席し、アメリカで複数の活動を行うことはより重要な意義を持ちます。先ほどのハン外務次官は次のように語りました。
(テープ)
「トゥオン国家主席はAPECの首脳らとともに世界と地域経済にとって重要な問題を議論し、貿易、投資、科学技術、イノベーション、および他の多くの分野での協力の方向性を打ち出します。ベトナムは他の加盟国と協力して、地域の持続可能な発展と繁栄に向けて、対話、建設、責任、多国間主義の推進、協力、共同行動の精神を促進していきます」
APEC首脳会議への出席を機に、ボー・バン・トゥオン国家主席は、地域のビジネス界最大規模のイベントであるAPECビジネスサミットに出席し、講演するとともに、APECのビジネス界の代表と多くの会合や会見を行う予定です。
また、APECリーダーズウイークへの参加に合わせて行われるトゥオン国家主席とアメリカの指導者との個別会見は、ベトナムとアメリカとの包括的な戦略的パートナーシップの確立に関する共同宣言の精神を基礎にする両国関係の強化に寄与するものと期待されている、と明らかにしました。
この25年間の道のりを振り返ると、ベトナムは、APECの責任ある積極的なメンバーとしてAPECの発展に大きく貢献したと言えるでしょう。 ベトナムは今後も、この取り組みを継続し、APECのさらなる発展に全力を尽くす方針です。