ベトナム フランス語圏の積極的なメンバー

(VOVWORLD) -  3月20日は国際フランコフォニー機構の発案による「国際フランコフォニーの日」です。 世界5大陸のフランス語を話す12億人が、フランス語圏の文化の多様性や魅力をより広くアピールし、フランス語を通じた友情を深める世界規模のお祭りの日でもあります。

1979年、ベトナムはフランコフォニー国際機関の前身であるACCT=文化技術協力機構に加盟してから、フランス語圏との関係を強化し、常にフランス語圏の共通の活動に積極的に貢献しています。フランコフォニー国際機関は設立されてからこの53年間で多様な政治・経済・文化スペースとなり、世界の平和、協力、持続可能な開発に多大な貢献をしてきました。現在、フランス語圏は加盟国、およびオブザーバー国88か国のコモンハウスとなり、総人口はおよそ12億人で、世界貿易額の約 20%、世界の国内総生産 (GDP) の 16% を占めています。

フランス語圏におけるベトナムの活躍

1979年、ベトナムがフランコフォニー国際機関に加盟して、フランス語圏との協力や国際統合の促進が図られてきました。経済制裁が適用されていた期間にベトナムはフランス語圏から資本や技術的支援を受けた一方、フランス、カナダ、アフリカ諸国などのフランス語圏加盟国との外交関係を強化してきました。また、ベトナムはアジア太平洋地域でフランス語圏の積極的な一員として活躍しています。ベトナムはフランス語圏加盟国間の協力や対話の促進を目指す様々なアイディアを提案しました。1997年、ハノイで行われたフランス語圏の第7回首脳会議の成功はフランコフォニー国際機関の政治・経済、文化、言語分野での協力の強化に貢献しました。

ベトナムはフランス語圏の協力戦略の策定から行政改革まで優先課題の解決に積極的に参加することから、フランス語圏の開発計画の策定・実施で発言力があるとしています。2019年12月、フランコフォニー国際機関のルイーズ ムシキワボ事務総長はベトナムを訪れた際、フランス語圏におけるベトナムの重要な役割を強調しました。

協力関係の成果

これまで、フランコフォニー国際機関は加盟国と連携し、ベトナムでフランス語教育や科学技術研究、経済・貿易協力、医薬、法律などに関する複数のプロジェクトを実施してきました。一方、ベトナムは加盟国との経済協力を緊密化しています。アフリカ諸国はベトナムを貧困解消、社会経済開発、国際統合の手本と見なし、ベトナムとの経済・貿易協力を強化したい意向を示しました。

この数年、ベトナムとフランス語圏加盟国との貿易額は安定的な伸びを見せています。新型コロナ禍の中でも2021年、ベトナムとフランス語圏加盟国との貿易額はおよそ330億ドルに達しました。

2020年9月8日、行われた国連安全理事会で国連とフランコフォニー国際機関との協力に関するオープンディスカッションが初めて行われ、ベトナムは安保理非常任理事国としてアフリカにおける国連プロジェクトの実施に関するフランス語圏の知見共有ネットワークの設立や衝突の解決における国連・フランコフォニー国際機関・欧州連合の3者協力の強化などを提案しました。

ベトナムは全方位、国際関係の多様化、主体的かつ積極的な国際統合という外交政策を実現して、フランコフォニー国際機関に加盟してからこの44年間でフランス語圏の発展に積極的に貢献しています。今後もベトナムとフランス語圏は効果的かつ持続可能なパートナーシップの発展に尽力していくとしています。

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