(VOVWORLD) - 20日から23日にかけて、ハノイでベトナム赤十字社の主催により、国際赤十字・赤新月社のアジア太平洋地域の第11回会議が行われています。
ベトナムが国際赤十字・赤新月社のアジア太平洋地域会議を主催するのは今回で二回目です。同会議はグローバルな人道問題の解決におけるベトナム赤十字協会の積極的な役割を示し、災害への対応や国際的な人道活動に取り組んでいるベトナムの努力をアピールするとしています。
「アジア太平洋:災害への備え」をテーマとした同会議の開催を通じて、ベトナム赤十字協会は気候変動や自然災害への対応に対するベトナム政府の公約と地域各国の赤十字・赤新月社協会の責任感を確認することが狙いです。
アジア太平洋 災害への対応に備える
この会議にはアジア太平洋、中東、北アフリカ諸国の代表300人あまりからなる60以上の代表団が参加し、災害・健康危機管理に関する経験の共有や地域の災害への対応を目指す各国間の協力の強化について協議します。ベトナム赤十字協会中央委員会のブイ・ティ・ホア会長は次のように語りました。
(テープ)
「今年の会議のテーマを「アジア太平洋:災害への備え」にしました。その理由としてアジア太平洋はダイナミックな地域ですが、ほかの地域より、気候変動や環境汚染により深刻な影響を受けている地域でもあるからです。このテーマは各国の赤十字協会の対応能力の向上や人道活動へのリソースの調達を目指す連携の強化に集中するものです」
会議の主催国として、数カ月にわたり、ベトナム赤十字協会は地域諸国の赤十字協会の代表と連携し、会議の議事日程の準備にあたってきました。会議の枠内で「回復力の向上・青年にイノベーションの促進と災害への対応のため、インスピレーションを与える」をテーマとしたフォーラムが行われ、アジア太平洋での災害への対応における青年の先駆的な役割や創意工夫を強化することが狙いです。
国際人道運動に対するベトナムの積極的な貢献
これまで、ベトナム赤十字協会は国際赤十字・赤新月社連盟加盟192か国の一つとして、国際人道運動に積極的に参加してきました。ベトナム赤十字協会は地域内諸国間、および域内と域外諸国とのフォーラムやシンポジウムの開催や、適切な構想、経験の共有などを提案しました。さきほどのベトナム赤十字協会中央委員会のブイ・ティ・ホア会長は次のように強調しました。
(テープ)
「国際赤十字・赤新月社連盟の諸活動に積極的かつ主体的に参加し、災害が発生した国の支援にあたっています。また、国際人道法の啓発にも集中しています。ベトナムの貢献は地域諸国、および国際赤十字・赤新月社連盟から高く評価されています」
ベトナムは国際赤十字・赤新月社のアジア太平洋地域の第11回会議の主催を通じて、気候変動や災害、感染症予防対策を中心とする国際社会、中でも国際赤十字・赤新月社の人道活動に対する主体的かつ積極的で責任ある参加を示すとともに、外国の友人にベトナムのユニークな文化や国土、人々、およびベトナム赤十字協会の人道活動を紹介するとしています。