古都フエ

４月はじめに、ベトナム国家観光局が発表した情報によりますと、今年第１四半期に、ベトナムを訪れた外国人観光客は延べ４６０万人を超え、昨年同期と比べ、７２％増となりました。また、この数字は新型コロナ発生前の2019年の第1四半期と比べても3.2％増となっています。

完全な回復

ベトナムを訪れた外国人観光客数をみて、ベトナムの観光業が完全に回復したことが分かりました。今年第1四半期に、ベトナムを訪れた外国人観光客がいずれも延べ150万人に達しています。アクティビティ＆サービスに特化した旅行体験予約プラットフォーム「Klook」ベトナム社のグエン・フイ・ホアン最高経営責任者によりますと、ベトナムを訪れた外国人観光客の数だけでなく、旅行支出も増加しています。現在、ベトナムを訪れた観光客数が最も多い５か国は韓国、台湾、シンガポール、香港、およびフィリピンの順です。一方、新興市場からの旅行者数も著しく増えています。「Klook」によりますと、ベトナムへの旅行ニーズの伸び率に関して、インドネシア人のニーズの伸び率は昨年同期と比べ、８倍増となり、トップに立ち、台湾は５倍増でそれに次いで、欧州は４倍増で３位に立っています。これはベトナムが外国人観光客の多様なニーズにより良く応えられることを示しています。外国人観光客の話です。

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「いつでもできる限り、ダナンを訪れます。ダナンは美しいビーチに恵まれ、活発な外国人コミュニティが居住しています。ダナン市で、ヨガをしたり、音楽の生演奏を楽しんだり、夜に出かけたりすることができます。都市は美しくて、人々が優しく、天気が素晴らしいです」

「オーストラリア、およびニュージーランドで育ち、私の世界観はすべて西洋の価値観に関するものです。ベトナムに来たばかりの時、カルチャーショックを受けました。しかし、時間が経ち、私の考え方が変えてきました。ベトナム人が優しくて、真実ですから」

「ベトナムは深く印象に残っています。ホーチミン市に来たばかりで、他のところを訪れるチャンスがまだありません。ベトナム人の優しさについてよく聞いただけでなく、彼らのもてなしを受けました」

観光業のレベルアップ

今年第１四半期にベトナムを訪れた外国人観光客が激増したことはベトナム観光部門が展開している観光商品多様化戦略による成果であるとしています。「Klook」の統計によりますと、ベトナムを訪れる外国人観光客は従来からの観光商品を利用する傍ら、複合エンターテインメント施設や5 つ星クルーズ「コージー・ベイ・プレミアム」によるハロン湾の遊覧やホーチミン市のクチ地下トンネルの観光などの新しいツアーを利用しています。年初以来、ダナン市や古都フエ、クァンナム省を訪れる外国人観光客延べ２万人を乗せたクルーズ客船およそ２０隻がティエンサ港に寄港しました。また、数万人の観光客を乗せたおよそ１５隻のクルーズ客船がニャチャン市に寄港しました。世界最大規模の客船会社「ロイヤル・カリビアン・インターナショナル」はベトナムが国際クルーズ客にとって東南アジアで最も人気のある３つの観光地の 1 つであると評価しました。一方、文化スポーツ観光省・国家観光局のハ・バン・シエウ副局長は次のように語りました。

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「ベトナム観光業は変貌しつつあり、質とレベルが向上しています。また、高品質で多様な観光商品の開発により、価値の高い観光客の誘致が図られるようになりました」

今年、ベトナム観光部門は重点的な観光市場で様々な観光促進プログラムを展開し、文化紹介や観光PR動画、各国で開催される「ベトナムデー」などを通じて、観光PRを多様化しています。また、ベトナム国家観光局はデジタルトランスフォーメーションやデジタルプラットフォームでの観光PRを優先課題として促進しています。これは、今年、外国人観光客を１８００万人にするという目標を達成、超過達成することが狙いであるとしています。