(VOVWORLD) -この外遊はASEANと日本との関係に対するベトナムの重要な貢献を確認するだけでなく、ベトナムと日本との包括的な戦略的パートナーシップを促進するチャンスでもあります。
既にお伝えしましたように15日、ファム・ミン・チン首相率いるベトナム代表団はハノイをたち、ASEAN・日本の外交関係樹立50周年を記念する首脳会議への出席および18日までの日本への実務訪問を始めました。この外遊はASEANと日本との関係に対するベトナムの重要な貢献を確認するだけでなく、ベトナムと日本との包括的な戦略的パートナーシップを促進するチャンスでもあります。
ベトナム駐在日本の山田滝雄大使とファム・ミン・チン首相
(写真:Duong Giang/ TTXVN)
|
ASEAN・日本の外交関係樹立50周年を記念する首脳会議が16日~18日にかけて東京で開催されます。ベトナムは常に、ASEANと日本との関係に大きく貢献してきました。
ASEANと日本との関係に対するベトナムの重要な貢献
ベトナム駐在日本の山田滝雄大使は、ASEANと日本の協力におけるベトナムの役割について、日本にとってベトナムはASEANにおける「非常に重要な」国であり、地域協力の促進に中心的な役割を果たしていると強調しました。また、山田大使は、ジェトロ=日本貿易振興機構が今年始めから実施したアンケート調査を引用し、ベトナムへの投資を拡大させる用意がある日本企業の割合がASEAN諸国の中で最も高いと明らかにしました。
一方、ASEAN日本政府代表部の紀谷昌彦大使はベトナムと日本との協力は、ASEANと日本との関係強化に重要な役割を果たしていると評価し、次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムはASEANの主要な国の一つであり、太平洋とインド洋を結ぶ重要な航路上に位置し、この地域の安全保障、航行の自由の維持に大きな役割を果たしています。日本にとってベトナムは安全保障だけでなく経済などあらゆる分野で非常に重要なパートナーです。ASEANと日本との関係はますます発展しており、ベトナムは日本だけでなく、ASEAN、インド太平洋地域、そしてより広範な地域にとっても、平和と安全を維持する上で重要な国です」
ASEANと日本との関係に対するベトナムの貢献について、日本駐在ベトナムのファム・クアン・ヒエウ大使は、ベトナムはASEAN・日本外交関係樹立を記念する首脳会議を開催するという日本の構想を早期から支持してきたと明らかにしました。そのほか、ベトナムは2018年~2021年期におけるASEAN・日本関係のコーディネーターとしての役割を果たしたとしています。
越日関係の協力を強化
チン首相の今回の日本訪問はベトナムと日本との関係における新しい節目となります。この訪問は11月末に行われたベトナムのボー・バン・トゥオン国家主席による日本訪問後1か月未満で行われるものです。トゥン国家主席の訪問にあたり、ベトナムと日本はアジアと世界の平和、繁栄のための包括的な戦略的パートナーシップを確立しました。
日本駐在ベトナムのファム・クアン・ヒエウ大使(写真: Tuan Anh) |
先ほどの日本駐在ベトナムのファム・クアン・ヒエウ大使は次のように語りました。
(テープ)
「チン首相の日本訪問と日本・ASEAN首脳会議への出席は、この首脳会議の成功に貢献するとともに、樹立されたばかりのベトナムと日本との包括的戦略的パートナーシップを強化します。また、今回の訪問は経済、貿易、投資、労働分野における両国間の協力をさらに強化するモチベーションとなり、両国関係がますます緊密になることが期待されます」
一方、ベトナム駐在日本の山田大使によりますと、今回の訪問にあたり、両国の首相は会談を行い、新しい関係の枠組みにおける協力強化措置について意見交換を行う予定です。また、ベトナムと日本との関係は両国関係にとどまらず、地域と世界の平和、繁栄にも貢献すると強調しました。