ベトナムでのインターネット空間開発に関する自由権について
(VOVWORLD) - 現在、ベトナムはインターネットの開発・利用に関わる法律システムの完備に力を入れています。これはインターネット利用者を含め国民に便宜を図る措置とみられています。
(写真:Minh Quân/baoquocte.vn) |
インターネットは人類の最も偉大な発明の1つといえます。これは全世界の人々に多大な利益をもたらしています。ベトナムも例外ではありません。ベトナムではインターネットの開発・利用に関わる法律システムが徐々に健全化され、国民の基本的な権利や、人権の保護、インターネットの消極的な影響の防止対策などを目指しています。
国民のインターネット利用の自由権はベトナムでの人権・民主制を示す代表的な証といえます。現在、ベトナムではインターネット利用者数はおよそ7000万人にのぼり、人口の約70%に相当しています。したがって、ベトナムはインターネット利用者数が最も高い20カ国・地域のリストに入っています。
実際、ベトナムはインターネットの開発・利用に関わる自由権を確保・拡大することを国連の持続可能な開発のための2030アジェンダを実施するための措置と見做し、これを目指し、関連法律を整備するとともに、複数の措置を同時にとっています。
1982年に、ベトナムはICCPR=市民的・政治的権利に関する国際規約とICESCR=経済的・社会的及び文化的権利に関する国際規約に加盟しました。これらの規約は情報・言論に関する自由権が定められています。また、1946年憲法と2013年憲法はそろって、国民の言論・報道・出版の自由権を規定しました。2013年憲法の第25条には、「国民は言論・報道・出版・情報アプローチ・結社・集会の自由権がある」という規定が明記されています。
憲法の規定は2016年情報アプローチ法や、2018年サイバーセキュリティ法などにより具体化されました。その中で、サイバーセキュリティ法はインターネットの開発・利用の自由権を保護するための効果的な手段とみられています。また、これはインターネット利用者の正当な権利保護や、不正行為防止対策、インターネットの消極的な影響削減などにも貢献しています。
特に、ベトナムがサイバー犯罪者の標的となっている背景の中で、その重要性は増しています。現在、ベトナムはインターネットの開発・利用に関わる法律システムの完備に力を入れています。これはインターネット利用者を含め国民に便宜を図る措置とみられています。
22年前の1997年11月19日、ベトナムは正式にインターネットを導入しました。これは自国の情報通信分野の歴史的な節目とみられています。それ以来、ベトナムは発展事業を促進するためにインターネットのメリットを徹底的に活用してきました。そして、第4次産業革命が進められている中で、今後も、インターネットのメリットを最大限に生かしていく方針を打ち出しています。