(VOVWORLD) - 電子閣議システム「VNPT e-Cabinet」の導入は国家機関と企業の
勤務方式を書面からデジタルの業務モデルに変換するためのもので、管理がより的確に行えるとされています。
急速に進むベトナムのデジタル化の中で、近年、VNPT=ベトナム郵便通信グループは経済、社会、国家機構のデジタルトランスフォーメーション、デジタル労働力の開発を目指して様々な対策を実施しています。現在、この作業は初期段階として成果を収めています。オンラインで会議や業務を可能にする電子閣議システム「VNPT e-Cabinet」(Eキャビネット)の導入はその一例です。このシステムは、ベトナムにおける電子政府構築に寄与しています。
東南部ビンフォック省で、電子閣議システム「VNPT e-Cabinet」が紹介されている=dienbien.vnpt.vn |
電子閣議システム「VNPT e-Cabinet」の導入は国家機関と企業の業務のやり方を書面からデジタルの業務モデルに変換するためのもので、管理がより的確に行えるとされています。
また、「e-Cabinet」の導入はそれぞれの会議に使う行政文書の削減につながり、書類の印刷費用を節約し、会議の準備時間の短縮にもつながるほか、会議に参加する代表との相互対話性を強化します。
「e-Cabinet」ではAPI=アプリケーションプログラミングインタフェースを通じて各種のアプリが使用できます。そのほか、「e-Cabinet」はTV画面、ラップトップ、 タブレット、SMS/Email などの末端機器と接続でき、相互対話性能が高く、遠隔操作でオンライン会議の記録を管理し、モバイルPKI SIMカードでデジタル署名ができます。
多くの省や市は有能なこのペーパーレス会議システムを導入することにしました。VNPTのフイン・クアン・リエム会長は次のように語りました。
(テープ)
「VNPT e-Cabinet」は各地方の行政府が毎日利用するアプリです。ユーザーが簡単に利用でき、アプリは日増しに発展しています」
電子閣議システム「VNPT e-Cabinet」は、VNPTのアップタイム・ティア3(Uptime Tier3)基準を満たすデータベースセンターのクラウドコンピューティングを基礎に実装されます。これにより、データのセキュリティが確保されます。また、このシステムの性能が高く、ユーザーに多くの利益をもたらしています。
「VNPT e-Cabinet」には電子文書、電子署名システム、任務実施状況を管理、検査電子文書、およびペーパーレス会議システムなどがあります。
これまでに、電子閣議システム「VNPT e-Cabinet」が中央から地方の行政府で実用化され、好評を得ています。政府官房の総務局のグエン・チー・キエン副局長は次のように語りました。
(テープ)
「現在、政府官房は勤務中にまったく紙を使わず文書を電子化しています。各省庁や地方は政府官房まで出向かず電子文書を受け取っています。政府官房の指導者が署名した電子文書は送信後1秒で政府閣僚に届けられます。会議の書類はオンラインで瞬時にアップデートされ、政府閣僚が即時閲覧できます」
「e-Cabinet」の導入により、各省や市の指導効果の向上のほか、書類の印刷や輸送などの費用が半減されました。
近年、第4次産業革命やデジタルトランスフォーメーションが急速に進んでおり、ベトナムを含む世界各国の政府と企業は、科学技術の急速な発展に対応するため改革を進める必要があります。
ベトナムの情報通信分野のトップ企業であるVNPTはデジタル政府とデジタル経済の構築をけん引しています。これまで、VNPTはデジタルトランスフォーメーションを推進するとともに、IoT=「モノのインターネット」、Big Data=ビッグデータ、 Block Chain=ブロックチェーンなどの技術を導入し、有能なデジタル製品を顧客に提供していました。現在、VNPTは教育、医療、農業、スマートシティなど多くの分野におけるデジタルソリューションを提供しています。
近年、VNPTは政府と各企業のデジタルトランスフォーメーションに関する大規模なプロジェクトに参加しています。多くの分野でのデジタルソリューションやデジタルサービスを集中的に展開する戦略を持つVNPTは、政府と協力して電子政府づくりの実現に取り組み、国の経済発展に貢献しています。
現在、多くの企業は、VNPTを、デジタルインフラソリューションを提供するカウンターパートとしてだけでなく、企業の総括的なデジタルトランスフォーメーションのソリューションを担うカウンターパートとしても見なしています。