ベトナムとオーストラリアとの関係の50年間、友好から友情と戦略的パートナーシップへと
(VOVWORLD) -今から50年前の1973年2月26日、ベトナムとオーストラリアは正式に外交関係を樹立しました。
24日、ハノイで、ベトナム社会科学アカデミーは在ベトナムオーストラリア大使館と連携して、「ベトナム・オーストラリア外交関係50周年・過去を振り返り未来へ向かう」をテーマとしたセミナーを開催しました。このセミナーは、ベトナムとオーストラリアの外交関係樹立50周年を記念する活動の一つとなっています。
在ベトナムオーストラリアのアンドリュー・ゴレディノウスキー大使
(写真:Viet Nguyen)
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今から50年前の1973年2月26日、ベトナムとオーストラリアは正式に外交関係を樹立しました。 2009年、両国は国交を包括的パートナーシップに、そして、9年後の2018年に戦略的パートナーシップに格上げしました。それ以来、ベトナムとオーストラリアは互いに、外交、安全保障、経済などあらゆる分野で重要相手国となっています。
両国関係の50年間の道のり
セミナーで発表されたスピーチはいずれも、「この半世紀にわたり、ベトナムとオーストラリアとの関係は相互信頼に基づいて、強く発展してきた」と強調しました。在ベトナムオーストラリア大使館のアンドリュー・ゴレディノウスキー大使は次のように語っています。
(テープ)
「歴史上、両国関係が今日ほど強く発展する時はありませんでした。二国間関係は、強い信頼や、国防、教育、貿易、草の根外交など多くの分野における効果的な協力を基礎に築かれています。これは両国国民の間の重要なつながりです」
両国は相手国の外交戦略において重要な地位を占めています。ベトナムが東南アジアにおいて戦略的な位置にあることから、オーストラリアはベトナムを重視しています。オーストラリアは自国の外交政策の中で、平和、安定、繁栄、独立、主権を有しているベトナムを含めインド太平洋地域の構築の重要性を幾度も強調してきました。その中で、経済分野におけるベトナムとオーストラリアとの協力は印象的な成果を収めています。ベトナム社会科学アカデミーのタ・ミン・トゥアン副会長は次のように語っています。
(テープ)
「1991 年から 2022 年までの 20 年余りに、両国間の取引総額は6千万米ドルから 157 億米ドルに増加しました。現在、ベトナムがオーストラリアの10番目のの貿易相手国となる一方、オーストラリアはベトナムの7番目の貿易相手国となっています。オーストラリアはベトナムに開発援助を供与する上位パートナーの一つでもあり、この数十年におけるベトナムの社会経済開発に重要な貢献をしてきました」
そのほか、現在、オーストラリアに在留しているベトナム人の数は約 35 万人で、オーストラリアに在留している人口が最も多い外国人コミュニティの中で 5 位になっています。さらに、オーストラリアには約3万千人のベトナム人の学生が留学しています。これは文化だけでなく、貿易、投資などの分野における両国間の重要な架け橋とみられています。
両国間の戦略的パートナーシップの活用
両国が国交を戦略的パートナーシップに格上げした2018年以来、オーストラリアは常に地域と世界におけるベトナムの役割と地位を重視しています。両国は協力の余地が多くあります。東南アジア研究所のグエン・フイ・ホアン所長は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムとオーストラリアの関係は戦略的パートナーシップに格上げされましたが、包括的な戦略的パートナーシップへアップグレードされる見通しです。ベトナムは、両国関係の発展が両国だけでなく、アジア太平洋地域とインド太平洋地域の平和促進の基盤になることを期待しています」
この半世紀にわたり、ベトナムとオーストラリアの関係は多くの目覚ましい成果を上げてきました。これらは、両国が互恵関係を深化させていくための基礎となるでしょう。