ベトナムとモンゴル 協力関係を強化

(VOVWORLD) - ボー・バン・トゥオン国家主席の招きに応え、モンゴルのウフナーギーン・フレルスフ大統領は11月1日から5日までベトナムを公式訪問します。

今回の訪問は、両国が政治関係を維持し、あらゆる分野での協力を促進するための実践的かつ効果的な方向性や措置を話し合う機会となります。

ベトナムとモンゴルには伝統的な友好協力関係があります。モンゴルはベトナムを東南アジアの重要なパートナーとみなしています。一方、ベトナムはモンゴルとの友好協力関係を常に重視しています。近年、双方はあらゆるレベルの代表団の交流を定期的に維持しています。特に、ベトナムとモンゴルは来年に国交樹立70周年を祝うための多くの活動を準備しています。

良好な関係の基盤

モンゴルは1954年のベトナムとの国交樹立以来、ベトナムの民族独立事業において常にベトナムとともに歩む友好国の一つです。 1979年以来、ベトナムとモンゴルは15回にわたって政府合同委員会を開催し、二国間協力を促進してきました。これまで、両国は文化、教育、科学技術に関して多くの協定を締結しています。

2009年、両国は、モンゴルの首都ウランバートルにあるホーチミン主席の名を冠した第14高校におけるホーチミン主席の銅像設置とホーチミン文化センターの開設に協力しました。2013年、ベトナムとモンゴルは、映画「人生は映画のようなもの」を共同制作し、モンゴルとベトナムで広く上映されました。2014年、モンゴルはベトナム中部古都フエ市で2年ごとに開催されるフエフェスティバルに参加するために芸術団を派遣しました。また、2014年には両国は国交樹立60周年を祝いました。

教育分野においては、1960年代以来学生交流が行われています。しかし、経済貿易協力では期待通りの成果は上がっていません。ベトナムはモンゴルの商品がASEAN東南アジア諸国連合市場に参入するための玄関口となっていますが、これまでのところ両国の貿易は成長を見せているにもかかわらず、小幅なレベルにとどまっています。 2021年の両国の貿易総額はわずか8100万ドル、2022年には8500万ドル、そして今年初めからの9か月で6,500万ドル以上です。

協力の余地 大きい

ベトナムとモンゴルは2024年に国交樹立70周年を記念するための多くの活動を準備しています。最近の会見などにおいて、双方はあらゆる分野、特に農業分野における両国間の協力を促進・拡大することを希望し、残されている問題を解決し、農産物をはじめ、両国の商品の相手国への輸出に便宜を図ることで一致しました。

観光も両国間の潜在的な協力分野です。現在、モンゴルを訪れるベトナム人観光客は年間約1万8000人ですが、増加傾向があります。貿易や観光の分野に加え、家畜や家禽のためのワクチン生産、航空サービスなど、他の多くの分野での協力を促進することで、両国間の協力はさらに拡大する可能性があります。

こうした背景の中で、モンゴル大統領のベトナム訪問は、両国の協力の可能性を具体化することを目的としており、特に両国の経済協力をさらに促進するための新たな始まりとなることでしょう。

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