(VOVWORLD) - 新型コロナウイルスによるパンデミックが全世界に深刻な人的物的被害をもたらし、人権保護に重大な困難を引き起こしている中で、ベトナムは人権保護や、人間開発を促進し、多大な成果を収めています。これらの成果は人間開発を目指すベトナムの努力を示しています。
国連のミレニアム開発目標と持続可能な開発目標の実施プロセスにおける典型的な国家と評されるベトナムは国民に対する高い責任感により、国際社会から好評を得て、その信頼度は日増しに高まっています。
UNDPベトナム事務所のケイトリン・ウィーセン所長=TTXVN |
多大な成果
UNDP=国連開発計画が1990年から刊行し、世界各国で翻訳されているグローバルな人間開発報告書2020年版によりますと、ベトナムはHDI=人間開発指数上位国グループに入っています。具体的には、ベトナムのHDIは0・704に上昇し、189か国・地域の中で117位に前進しています。また、GDI=ジェンダー開発指数は0・997に達し、162か国・地域の中で65位に浮上しています。したがって、2020年のベトナムのHDIは1990年と比べ、46%増え、増加速度が最も高い国々のリストに入っています。
人間開発事業に関し、UNDPは、「ベトナムは、医療や、教育、雇用、地方開発などに関する指数を効果的に改善している」と評価しています。 ベトナムが自国民をパンデミックから保護することに関し、国際社会はその結果をベトナムの人権保護事業の成果や、「国民のため」という精神を立証する証と見なしています。
UNDPベトナム事務所のケイトリン・ウィーセン所長は、「ベトナムが新型コロナウイルス感染症を効果的に対応していることはインスピレーションを与える物語である」との見方を示しています。また、イギリスのBBC Newsや、アメリカのHP「liberationnews.org」などを含め西側諸国の多くの報道機関は、「国民の健康・生命を保護するために経済利益を犠牲にすることも辞さず、断固たる措置をとる」というベトナム政府の姿勢・努力を讃えています。
(写真:vov.vn) |
インスピレーションを与える成果
国連のミレニアム開発目標と持続可能な開発目標の実施プロセスにおけるベトナムの成果も高く評価されています。 実際、ベトナムのGDP=国内総生産の規模は1985年の140億ドルから2020年に19倍増に当たる2620億ドルに増えています。したがって、ベトナムはかつての貧しい農業国から世界の新興国16か国の1つになっています。
経済発展事業の成果は、政府が社会保障や、文化・社会発展、人権保護、社会的弱者の権利確保などを促進するための有利な条件となっています。これまで、党と政府は、貧困解消や、少数民族居住地での経済社会発展、少数民族出身の人々の生活改善などに関する118件の政策を発布してきました。また、社会福祉に国家予算の21%を支出しています。これらの政策により、2016∼2020年期におけるベトナムの多次元貧困率は2015年の9・88%から2020年に3%以下に低下しました。また、遠隔地や、山岳地帯、離島のインフラが近代的に整備されるほか、政府はおよそ300万人の貧困者の医療保険料を負担しています。
これまで、ベトナムは経済発展事業の成功に伴い、人間開発や、人権保護事業に多大な成果を収めてきましたが、党と政府は、今後もそれらを促進していく方針を打ち出しています。