(VOVWORLD) - 人権を尊重・確保することはベトナムの党と国家の終始一貫した政策です。したがって、ベトナムは常に、人間を開発事業の主体・原動力・目標とみなしています。
この30年間、ベトナムは人間開発事業において様々な成果を収めています。UNDP=国連開発計画がこのほど発表した「HDI=人間開発指数報告書2021/2022年版」によりますと、2021年のベトナムのHDIは0.703で、191か国・地域中115位となってます。
ベトナムのHDIは1990年から2021年の間に年平均+1.22%上昇しています。べトナムを担当するUNDPジョナサン・ピンカス上級エコノミストは次のように評価しています。
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「世界のほとんどの国と違って、ベトナムはパンデミックにおいても経済成長を維持することができました。経済成長の速度が減速し、社会的弱者は困難な状態に陥ったこともありましたが、ベトナムの人間開発指数はこれまで上昇し続けています」
現在、ベトナムの党と国家は、「経済成長のために、社会保障・環境・社会進歩と公平を犠牲にしない」という方針に従って、人権保護を促進しています。これはベトナム共産党の第13回全国代表大会の決議にも盛り込まれています。これに関し、ダン・ホアン・ザン外務次官は次のような見方をしています。
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「これは、これまでで最も強い公約といえます。また、人権保護に関する国連と世界各国の総合的アプローチ方法にも合致しています。国連と国際社会の積極的なメンバーとして、ベトナムは常に、この問題に特別な関心を寄せています」
これまで、ベトナムは人権に関するほとんどの国際条約に加盟してきました。2013年憲法も人権と人権保護を詳しく規定しています。人権と人権保護に関する憲法の規定を具体化させるため、ベトナムは2015年刑事法や、2015年民事法、2016年子ども法、2019年労働法など複数の法律を改正してきました。今年3月にジュネーブで開催された国連人権理事会で、ブイ・タイン・ソン外務大臣はベトナムを代表して、次のようなメッセージを発信しました。
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「人間を開発事業の原動力と目標にすることはベトナムの終始一貫した政策です。これはベトナムが国連に加盟してからの45年間だけでなく、ベトナムが独立を勝ち取った1945年からこれまでの開発事業の重要な柱であるとしています。この総合的なアプローチ方法で、ベトナムは多くの困難を乗り越え、社会経済開発事業で多くの成果を収めています」
ベトナムは「あらゆる分野で人権を保護する」という方針を打ち出しています。この方針に従って、ベトナムは国連憲章と国際法に基づき、「対話・協力・相互尊重」という原則で、人権を確保するため、各国、および国際組織と連携する用意があります。