ベトナムの児童保護事業

(VOVWORLD) - ベトナムは、国連の児童の権利に関する条約に加盟してからこの30年以上に、子供の保護・ケア分野において、多大な成果を収めてきました。

これらの成果は国連と国際社会から好評を得ています。現在、世界中で流行っている新型コロナによるパンデミックにおいて、子供を最優先対象とみなすというベトナムの終始一貫した政策が再確認されています。

ベトナムの児童保護事業  - ảnh 1         (写真:TTXVN)

1990年2月、ベトナムは国連の児童の権利に関する条約を批准したアジアの最初の国となり、そして、世界で2番目の国となりました。それ以来、ベトナムは子供の保護・ケアに関する複数の政策をとり、子供の生活改善や、権利保護、教育、健康増進などを進めてきました。

パンデミックから子どもを守る

新型コロナ感染症が発生した直後、ベトナム政府は「誰ひとりも取り残さない」という方針に従って、子供を対象に特別な措置をとり始めました。隔離施設に入る新型コロナ感染者数が増えていた今年3月、労働傷病軍人社会事業省はUNICEF=国連児童基金ベトナム事務所や、非政府組織などと連携して、各隔離施設における子供の保護・ケアに関するガイダンスを作成し、その中で、これらの子どもたちの娯楽活動や、教育、誕生日の記念活動、食事などを定めました。

また、各地方の労働傷病軍人社会事業局も地元の子どもを疫病から守るため多くの活動を行ってきました。 さらに、社会的距離の確保に関する規制が実施された際、関係各機関は子供に対する影響を最小限に抑えるために、学校や、保護者、教員を対象にプレスキャンペーンを行い、子供の問題を解決する方法などを手ほどきしてきました。これらの措置はパンデミックにおける子供の安全確保に役立っています。 

新たな試練とその解決策    

特に、ベトナムは国連の児童の権利に関する条約の具体化を目指し、関連法律の制定と法的枠組みの完備に力を入れています。これまで、ベトナムは子供の保護に関する複数の法律を定めてきました。例えば、小学校教育普及法や、子供の保護・ケア・教育法、2016年の児童法などです。

しかし、第4次産業革命や、デジタル化プロセスなどが進められ、気候変動が深刻化している中で、子供保護・教育事業は多くの試練に直面しています。こうした中、子どもの権利を重視するベトナム政府は、インターネット空間における子供の安全を確保する複数のプログラムを実施しています。また、「2020∼2025年期における子供への虐待防止対策に関する国家行動計画」も展開中です。 

これまで、ベトナムは子供の保護・ケア・教育に関する法的枠組みの完備を積極的に進めてきましたが、新時代の要求に答えるためにさらに進めていく方針です。そして、ベトナムの人間開発戦略において、子供の保護・ケア・教育は特別に重要な任務とみなされています。

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