(VOVWORLD) - 先頃、国連人権理事会の第4次UPR=「普遍的定期的審査」制度に基づくベトナムの人権擁護と促進国別報告書に関する対話が行われました。
同時に、外務省のファム・トゥ・ハン報道官はアメリカ国際宗教自由委員会がベトナムの宗教の自由に関する根拠のない糾弾に反発し、「これは正確でなく、偏見があり、客観的ではない見解である」と強調しました。また、ベトナムの宗教の自由が普及していない事例や客観的ではない見解に基づき、評価することは受け入れられないとしています。
ベトナムの宗教の自由の評価 総合的な見方に基づくべき
ホアハオ教の行事 |
ベトナムのどの地方も最も小さい行政単位である村落や離島、山岳地帯などで宗教施設が存在しています。北部から南部までの至る所で、3万か所以上の宗教施設が点在し、仏教徒やクリスチャンなど、各宗教の信者は自由に宗教活動を行っています。また、礼拝所は数万人の観光客にとって、観光スポットとなっています。信者の増加につれ、礼拝所や経典も増えています。政府の宗教委員会によりますと、2022年、各宗教の信者は5万6千人、聖職者は810人増え、礼拝所はおよそ140か所増加しました。
現時点でベトナムには各宗教の信者がおよそ2700万人で、人口のおよそ27%を占めています。仏教やカトリック教、プロテスタント教、ベトナムの仏教系の新興宗教であるホアハオ教とカオダイ教のほかにイスラム教、トゥ・アン・ヒウエ・ギア、ビュー・ソン・キ・フオンなど、複数の宗教も存在しています。各宗教の信者は法律に従って宗教を信仰し、快適に暮らし、宗教、民族に奉仕した場合、行政当局から何らの制限も受けません。一方で、風俗習慣に逆行した行為や宗教の過激派、宗教を盾にベトナム社会主義法治国家を破壊しようとする分子はベトナム法律に従って厳格に処罰されます。実際、客観的ではないものの見方により、提出されたベトナムの宗教の自由に関する評価は説得力がありません。
ベトナムの宗教の自由・実際での前向きな変化
2023年12月23日、バチカン市国ローマ教皇庁はマレク・ザレフスキ大司教がローマ教皇フランシスコによって初の在ベトナム・ローマ教皇庁駐在代表に任命されたと発表しました。これはベトナムとパートナーとの相互尊重、相互理解、協力の精神に基づく対話の成果であり、ベトナムの宗教の自由の尊重・確保政策とカトリック教をはじめ、各宗教の活動に好ましい条件を提示するというベトナムの一貫した政策を立証しました。
また、べトナムは各宗教の数百万人の信者に有利な条件を作り出すため、2016年、信仰・宗教法を採択しました。一方、来る7月はじめに発効する土地法改正案は宗教に関する土地問題の解決に役立つと期待されています。これまで宗教施設の7割は全国規模で土地使用権証明書を付与されました。また、国家は宗教施設の改修、新設にも便宜を図っています。
毎年、仏教の灌仏会や盂蘭盆会、カトリック教とプロテスタント教のクリスマスやイースター、チャム族のカテ祭り、イスラム教のラマダン断食月などが大規模で行われ、大勢の信者を集めています。2023年、内務省は2つの新興宗教を認定し、バプテスト神学校の設立を承認しました。年初以来、ベトナムは43の宗教を認定しています。
国際関係について、昨年、ベトナムの聖職者や修行者など合わせて300人あまりは外国の会議、シンポジウム、研修会などに参加する一方、外国人延べ400人はベトナムで行われた宗教活動に参加したということです。
実際、宗教活動、および各宗教の発展はベトナムの宗教の自由を示す明らかな証拠となっています。ベトナムの宗教の自由を評価した際、普及していない事例に基づいてはいけないとしています。