ベトナムの首相が「2025年までの国家デジタルトランスフォーメーションプログラムおよび2030年までのビジョン」という計画を承認してから1年余り経ちましたが、デジタルトランスフォーメーション化の進捗に著しい成果がありました。特に、国家機関、企業、および全国民のデジタルトランスフォーメーションに関する知識は日々向上しています。

国家デジタルトランスフォーメーション委員会第2回会議の様子

去る2022年4月末に開催された国家デジタルトランスフォーメーション委員会の第2回会議で発言に立ったファム・ミン・チン首相は、現段階における国の迅速かつ持続可能な開発、および迅速かつ持続可能な経済回復と連結するデジタルトランスフォーメーションについて触れ、次のように語りました。

（テープ）

「私たちは幾つかの見解を統一化させる必要があります。それには、革新を継続し、新しい開発スペースを作り、新しいモチベーションを提供し、画期的なリソースを生み出すための画期的な思考を持たなければなりません。また、長期的かつ安全で持続可能な戦略的ビジョンを掲げ、国の発展段階に見合ったプロセスに沿って発展するべきです。勿論、それはイノベーションと関連し、科学技術の発展を促進し、生活上の問題と実施過程で生じる課題の適宜解決、また、官民連携の活用、デジタルトランスフォメーションと科学技術開発を推進しなければなりません」

（写真：VOV）

国家デジタルトランスフォーメーション委員会の第2回会議で、チン首相は、同委員会に対し、行政改革、電子政府、デジタル政府、デジタル経済、デジタル社会、およびスマートシティの建設と開発を両立させて国家デジタルトランスフォーメーション化の促進を目指す主張や、政策などを積極的に指導、実現し、ベトナムでの第四次産業革命の展開を図るよう求めました。

チン首相は次のように語りました。

（テープ）

「今後の任務についてですが、省庁、部局のデジタルトランスフォーメーション委員会のリーダーが任務を断固として展開する必要があります。これらの任務は、国家デジタルトランスフォーメーション、デジタルトランスフォーメーションに関する国家戦略、デジタル経済とデジタル社会開発に関する国家戦略、およびデジタルトランスフォーメーション国家委員会の2022年計画に関わるものです」

このように語ったチン首相は、デジタルトランスフォーメーションを促進するには、規制の点検、課題解決、情報技術インフラへの投資、あらゆるリソースの活用、近代的な管理方法の導入などを取り上げました。

他方、情報通信省のグエン・マイン・フン大臣によりますと、2022年はデジタルトランスフォーメーションを集中的に行う年であり、市民に集中的に奉仕する年でもあるということです。それぞれの省・市は、医療、教育、農業、電子商取引などの分野へのアクセスの課題を解決するために、3件ないし5件のデジタルプラットフォームに集中する必要があります。2022年中に、情報通信省は、ベトナムでのデジタルトランスフォーメーション化を推進するために、政策の完備、デジタルインフラと重要なデジタルプラットフォームの開発に集中しています。