(VOVWORLD) - ベトナムが国家の発展を遂げるには、政治的安定が何より重要な条件となります。これまでベトナム共産党のリーダーシップと国民の信頼があったからこそ、政治的安定が維持されてきました。
最近、不正行為のあった幹部を党が処分したのは、党をより健全で強固なものとし、適切な指導役割を果たせるようにするためです。その唯一の目的は、国家発展の持続的安定をもたらすことにあります。
近年、グエン・フー・チョン書記長の率いる共産党指導部は、汚職防止対策に断固たる姿勢で取り組んできました。「例外は一切認めない」という強い決意がそこにはあります。
例外なき徹底処分
過去数年の実績が示すように、汚職対策は党の体質改善と機構の浄化に大きく貢献し、次の任期に党が目標を確実に達成できる基盤を築きました。
この3年間で、調査の結果、多くの主要幹部や高位者が党と国民への政治的責任を自覚し、退任に至りました。この「例外なし」の姿勢は、政治的責任を問う上で高いレベルで貫かれ、免責された指導者は一人もいませんでした。
高位の指導者らの退任と、党中央委員会によるその承認は、チョン書記長が繰り返し主張してきた「例外なし」という方針の一貫した実践を体現するものです。
現在開催中の第15期国会第7回会議への有権者と国民からの意見統合報告によりますと、有権者と国民は、党の汚職防止対策への取り組みを、言行一致の重要で包括的な成果があったと高く評価しています。関係機関は違反者に対して適時かつ厳格で適切な処分を下し、国家に多額の資産を返還させたとされています。
有権者と国民は、党と国家が速やかに対応し、一部の高位幹部が不正行為や手本とすべき役割を果たせなかったことから職を解かれたことに同意し支持しています。また有権者と国民は、この困難で複雑な戦いについて、党と国家が「決して手を緩めることなく」という方針で継続することに大きな信頼を寄せています。
こうした有権者の意見は、国民の党と国家への信頼が一層高まっていることを物語っています。
安定性の維持
党は汚職対策への真摯な取り組みと同時に、国の政治的安定性と党の方針の一貫性を維持してきました。そして何より重要なのは、党がこれまでの複数の任期で明確に示してきたように、幹部の交代や処分は、党をより純粋なものとし、適切な指導体制を築くことが目的だということです。
党は国家の指導者の補充にも力を入れています。先の第13期中央委員会第9回総会では、国家主席と国会議長の人事を民主的に審議し、慎重に検討した上で高い賛成で決定し、第15期国会第7回会議に提案しました。党中央委員会は、レ・ミン・フン委員(中央組織委員長、中央執務局長)、グエン・チョン・ギア委員(中央宣伝委員長)、ブイ・ティ・ミン・ホアイ委員(中央大衆工作委員長)、ド・バン・チェン委員(祖国戦線中央委員長)の4氏を高い支持率で政治局に補充しました。その上で国会は、ト・ラム大将を2021年から26年までの国家主席に、チャン・タイン・マン氏を第15期国会議長に高い支持率で選出しました。
こうした結果は、国家発展のための安定性維持という共通の目標に向けて、党内が団結・一致していることを示しています。
ベトナム国民は、平和、独立、統一と政治的安定がもたらす平和な暮らしの価値を熟知しています。ベトナムにとって政治的安定性は、国家独立を守り、国内外の課題に立ち向かうために不可欠な条件なのです。そしてベトナムは、この安定性を確実に守り続けていくでしょう。