(VOVWORLD) - これまで、ベトナムは社会主義的発展路線を堅持してきました。これはマルクス・レーニン主義に依拠するだけでなく、ベトナム民族全体の願望でもあります。そして、歴史はその選択肢の正しさを立証しています。
既にお伝えしましたように、2月9日、ベトナム共産党のグエン・フー・チョン書記長が執筆した「社会主義とベトナムでの社会主義への道に関するいくつかの理論的・実践的問題」をタイトルとした本が公表されました。この本は理論的にも実践的にもベトナムの革命事業の多くの課題とその解決策を見出すものと評されていますが、中傷論調もあります。しかし、これらは根拠がないものにすぎません。
(写真:Youtube) |
これまで、ベトナムは社会主義的発展路線を堅持してきました。これはマルクス・レーニン主義に依拠するだけでなく、ベトナム民族全体の願望でもあります。そして、歴史はその選択肢の正しさを立証しています。
19世紀の末から20世紀初頭までの時期から見れば、それははっきりしています。当時、多くの革命運動が行われましたが、行き詰まり状態に陥りました。成功を収めたのはホーチミン主席が提唱・指導した社会主義的革命しかありません。
ベトナム共産党は常に、「祖国と国民の利益以外に、ほかの利益はない」と主張し、その方針に従って、行動しています。新型コロナウイルス感染症との闘いはその証の1つといえます。党が出した「誰一人も取り残さない」スローガンの下、ベトナム全国民は力を合わせ、疫病対策を効果的に進めながら、経済回復・発展を促進しています。新型コロナウイルス感染症との闘いの成功もベトナムの社会主義的発展路線の正しさを示すものであると評されています。
経済社会に関して、疫病から深刻な被害を受けているにもかかわらず、ベトナムは望ましい成果を収めています。特に、この35年間に行われてきたドイモイ(刷新)事業により、ベトナムは目覚ましい変貌を遂げてきました。第13回全国代表大会で、ベトナム共産党は、「ベトナムはかつてないほど高い潜在力や、国際的地位・威信がある」と確認しました。
チョン書記長が執筆した本は政治、経済、党建設、国防、安全保障、外交などの分野における社会主義のコアな価値を紹介しています。これによりますと、ベトナム国民が目指す社会主義を志向する社会は、「豊かな国民、強固な国、民主的かつ公平な文明的社会」であり、人民が主人公となる社会でもあります。
こうした社会は、近代的な生産力とそれにふさわしい生産関係により、進んだ経済を持つとともに、民族色豊かでかつ近代的な文化により、人間が全面的に成長できるような環境の中で豊かで自由な生活を送るというものです。また、各民族が平等・団結・相互尊重の原則で共存し、互いに支援し合うということです。
アナリストらは「チョン書記長のこの本は貴重な資料であり、ベトナムがめざす社会主義建設に関するベトナム共産党の創造性を示すものである」と評価しています。また、政治学者によりますと、チョン書記長が執筆した本はベトナム共産党のドイモイ(刷新)路線を総括するための重要な基礎であり、社会主義とベトナムでの社会主義への道に関する幹部や党員の意識向上に寄与し、民族大団結の力を発揮するものです。
これは、豊かな国民、強固な国、民主主義的で公平な国づくりという目標の遂行にも寄与するしています。