ベトナムは各国とともに多国間主義、国際的団結を推進

(VOVWORLD) -ベトナムのファム・ミン・チン首相と代表団は、主要新興国で構成するBRICS議長国であるロシアのプーチン大統領の招きに応え、10月23日から24日にかけて、ロシア南西部カザンで開催中の第16回BRICS首脳会議の拡大会合に出席しています。
ベトナムは各国とともに多国間主義、国際的団結を推進   - ảnh 1(写真:TTXVN)

ベトナムの代表が、会合に出席することは、BRICSを含む多国間フォーラム、多国間協力メカニズムを支持するというベトナムのメッセージを発信することが狙いです。

外交路線を展開する為の重要な一歩

チン首相がBRICS首脳会議の拡大会合に出席することは、ハイレベル外交活動であり、独立・自主・全方位・国際関係の多様化、国際社会の友人であり、信頼に足るパートナー、および責任ある一員となるというベトナムの終始一貫した外交路線、並びに多国間外交を推進する方針を展開するための重要な一歩であるとされています。さらに、チン首相による今回の外交活動は、多国間協力メカニズム、とりわけBRICS首脳会議の拡大会合におけるベトナムが主体的かつ積極的に参加し、各国と連携してグローバルな試練を解決するとともに、持続可能で包摂的な開発を推進することが狙いです。さらに、これは、ベトナムがグローバル・ガバナンスにおける発展途上国の発言力を高めた上で、公平な多極世界の構築、地域と世界全体の平和・安定・発展に貢献したいというベトナムの願いを示しています。

チン首相によるBRICS首脳会議の拡大会合への出席について、ベトナム外務省のグエン・ミン・ハン次官は次のように明らかにしました。

(テープ)

「チン首相がBRICS首脳会議の拡大会合に出席することは、国際共同体の各国とともに歩んで、多国間主義、国際的団結を推進し、法の支配を実現するというベトナムのコミットメントを示す証です。これを通して、世界の平和・協力・発展に向けた発展途上国の発言力の向上に貢献したい方針です」

ベトナム・ロシアの二国間協力への動機付け

ロシアは2024年BRICS議長国としての役割を果たしています。そこでチン首相がBRICS首脳会議の拡大会合に出席することは、ベトナムがロシアとの関係の戦略的な重要性を確認すると同時に、ロシアとの実質的かつ効果的な協力を継続したい方針を示しています。両国は、今年の友好関係の基本原則に関する条約」締結30周年を迎えており、2025年の外交関係樹立75周年を記念します。その一方で、両国間の経済協力が維持されています。双方の2024年前半の貿易取引額は23億4000万米ドルに達し、昨年同期比の45.4%増となっています。エネルギーガス分野での協力は依然として従来からの戦略的な協力であり、二国間協力における重要な柱の一つであると位置づけられています。

チン首相によるロシアでの外交活動は、二国間協力の動機付けであり、実質的かつ効果的な協力の推進に貢献するとされています。

モスクワ国立大学付属アジア・アフリカ諸国大学のマキシム・シュナーバーグ博士は次のように認定しています。

(テープ)

「ロシアとベトナムとの関係は、引き続き前向きに発展しています。両国は、2025年1月に外交関係樹立75周年を記念します。去る2024年6月20日に、ハノイで、プーチン大統領はトー・ラム党書記長との会見で、ロシアとベトナムの関係には従来からの友好関係があり、長年にわたる緊密な交流の経験で発展されていると確認しました。両国は、文化、人道、教育、情報通信などの分野において協力強化を進めています」

共通の協力・発展・繁栄のために全力を尽くして努力するという方針を掲げ、チン首相とベトナムの代表団はBRICS首脳会議の拡大会合に責任感を持って積極的に参加し、会合の成功に貢献していきます。

 

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