(VOVWORLD) -この訪問は両国の外交関係樹立50周年にあたり、行われ、両国関係を新たな発展段階に押し上げ、包括的な協力関係の構築を目指すとしています。
イラン・イスラム共和国のモハンマド=バーゲル・ガリバフ国会議長の招きに応え、8日、ブオン・ディン・フエ国会議長率いる国会代表団は10日までのイラン公式訪問を開始します。この訪問は両国の外交関係樹立50周年にあたり、行われ、両国関係を新たな発展段階に押し上げ、包括的な協力関係の構築を目指すとしています。
外交関係が樹立されてからこの50年間、両国の友好協力関係は政治、外交、経済、文化、貿易などの分野で絶えず強化されています。
ベトナム・イラン、50年間の協力
ベトナムとイランの関係は相互尊重、政治、経済、文化を中心とする二国間関係の発展、および多国間組織での建設的な協力という3本柱に基づき、発展しています。また、両国の国家、国会の外交活動や草の根外交は前向きに発展しており、各レベルの訪問団の往来が頻繁に行われています。
アリ・アクバル・ナザリ大使
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在ベトナムイラン大使館のアリ・アクバル・ナザリ大使は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムはイランが協力関係の発展と拡大を優先する国々のリストに入っています。この50年間、両国は兄弟、良い友人としての関係を維持し、なんらの対立もありません。また、文化政策や多国間主義に関するスタンスには共通点があります。ですから、ベトナムはイランが外交関係を発展させたい優先対象国の一つとなっています。新型コロナウイルス感染症が抑制された直後、両国はハイレベル訪問団の往来を開始しました」
一方、両国の経済貿易協力が絶えず促進されています。貿易額は2001年の650万ドルから2021年に19倍のおよそ1億245万ドルに増加しました。文化、教育、科学技術分野での協力も目覚しい成果を収めてきたとしています。
さきほどのイランのナザリ大使は次のように語りました。
(テープ)
「両国には協力の潜在力が豊富です。経済は相互補完性が高く、通常の状態で双方の貿易額は20億ドルを超える可能性があります。ベトナムは急速な発展を遂げており、大量のエネルギーを必要としている一方、イランはエネルギー供給者であるので、両国は同分野での協力を強化する可能性があります。また、農業分野でイランはベトナム農産物のいくつかの品目を輸入する一方、ベトナムにリンゴやチェリー、ブドウ、サフランなどを輸出しています。イランの面積が広く、北から南までに至る海岸に恵まれていますが、ベトナムはこのメリットを利用して、人口およそ5億人を擁する中央アジア市場への輸出を促進することができます」
ベトナム・イラン関係の重要な節目
両国の外交関係樹立50周年にあたり、行われるフエ国会議長率いる代表団はイラン公式訪問について在イランベトナム大使館のリン・クォク・フイ大使は「これは1999年以来のベトナム国会議長によるイラン訪問であり、両国の指導者がこの関係を尊重し、拡大したい意向を示している」と明らかにしました。訪問期間中、国会間の協力合意書をはじめ、複数の文書が調印される予定であるとしています。
フイ大使
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フイ大使は次のように語りました。
(テープ)
「フエ議長のイラン訪問を含むベトナムの党、国家の指導者の外遊は第13回党大会で打ち出された独立、自主、全方位、国際関係の多様化、国際社会への主体的な参入という外交政策を立証します。フエ議長のイラン訪問で収める成果は両国関係の実質的かつ効果的な発展に貢献すると信じています」
外交関係樹立50周年にあたり、年末までに両国の各レベルの代表団の往来や文化週間、映画上映週間、サッカー親善試合など、様々な活動が行われ、両国の友好関係の深化を目指すとしています。