(VOVWORLD) -ベトナムとカザフスタンは31年前の1992年6月29日に外交関係を樹立しました。それ以来、両国の友好関係は絶えず強化・発展しています。
ボー・バン・トゥオン国家主席の招きに応え、カザフスタンのカシム=ジョマルト・トカエフ大統領は20日から22日にかけて、ベトナムを公式訪問しています。両国の経済協力の潜在力が大きくなっている中で、この訪問は両国関係に新たな発展段階を切り開くと期待されています。
TTXVN撮影 |
ベトナムとカザフスタンは31年前の1992年6月29日に外交関係を樹立しました。それ以来、両国の友好関係は絶えず強化・発展しています。
友好関係の成果
この31年間、両国の友好関係は多くの目覚しい成果を収めてきました。両国はハイレベルの訪問団の往来を維持し、国際の場で互いの取り組みを支持し合うとともに、貿易を中心にあらゆる分野での協力を促進しています。2016年、ベトナムとカザフスタンが加盟しているユーラシア経済連合(EAEU)との間で調印された自由貿易協定の発効により、両国の商取引に弾みをつけてきました。また、経済・貿易、科学技術協力政府合同委員会の設立は双方関係を強化するための土台となっています。現在、ベトナムとカザフスタンの貿易額はベトナムとEAEUの自由貿易協定の発効前と比べ、3倍となっています。昨年、両国の貿易額はおよそ6億ドルに達しましたが、2030年までにこの数を15億ドルにするという目標が設定されました。ベトナムに進出するカザフスタンの実業家は日増しに増加しています。去る3月、カザフスタンの実業家代表団はベトナムの投資環境の調査や提携先の模索を目指し、ベトナム入りしました。
イェルラン・バイジャノフ大使(Hoàng Lan/dangcongsan.vn撮影) |
一方、昨年10月、運航が開始されたベトナム・カザフスタンを結ぶ直行便は訪問団の往来や観光、運輸などの分野での協力の促進に便宜を図るものだとしています。在ベトナムカザフスタン大使館のイェルラン・バイジャノフ大使は次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムとカザフスタンは旧ソ連時代に良好な友好関係で結ばれましたが、現在、カザフスタンは独立国家になってもこの関係が維持されています。両国は多くの分野における協力合意書や自由貿易協定などを調印しました。私たちは地理的に離れていますが、多くの面で親近感を持っています」
両国関係の新たな発展段階
ベトナムとカザフスタンの指導者、および国民が培ってきた良好な友好関係は今後の協力関係の促進に重要な基盤となっています。先ほどの在ベトナムカザフスタンのバイジャノフ大使はトカエフ大統領のベトナム訪問にあたり、経済・貿易協力の促進を目指す行動協調計画をはじめ、複数の重要な文書が調印されると明かにし、次のように語りました。
(テープ)
「両国の貿易額の増加に期待しています。年初からの5か月間、商取引額は昨年同期と比べ、はるかに増加し、年末までにこの数字は10億ドルを突破すると予測されています。貿易・経済協力を強化するため、現行のメカニズムを活用する必要があります」
バイジャノフ大使によりますと、協力関係を一層強化するため、研究所や協力委員会の設立、科学技術、教育、文化、情報などの分野における協力関係の促進に取り組む必要があるとしています。
ベトナムとカザフスタンは関係の深化を目指していますが、トカエフ大統領の訪問はこの目標の達成に貢献するものでしょう。