(VOVWORLD) - 既にお伝えしましたように、ファム・ミン・チン首相の招きに応え、カンボジアのフン・マネット首相は11日、2日間のベトナム公式訪問を開始しました。
マネット首相のベトナム訪問は第7期カンボジア政府が発足されてから、3か月経った後、行われ、互恵、平等、相互尊重を基礎に、両国の「善隣、伝統的友好、包括的協力、長期安定」の関係の深化に貢献し、両国関係を新たな発展段階に押し上げると期待されています。
伝統的友好と包括的協力
ベトナムとカンボジアは近隣国です。56年前の1967年6月24日、両国は外交関係を樹立しました。この半世紀あまりにわたった両国関係の成果はそれぞれの国の民族解放事業の勝利だけでなく、あらゆる分野における協力で示されています。マネット首相の特使ソ・ナロ氏は次のように語りました。
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「現在、世界情勢が大きく推移していますが、ただ一つの大切なことは変わりません。それはベトナム・カンボジアの兄弟関係および包括的な協力関係です。この関係は先輩により培われ、現在も絶えず発展しています。去る12月2日、カンボジア側はカンボジア救国戦線の設立を記念する式典を行い、チア・シム氏や、ヘン・サムリン氏、フンセン氏などの指導者の功労、およびベトナムの党、政府、国民の大きな支援、カンボジア人をポルポト政権の虐殺から救出したベトナム人志願兵の犠牲を振り返りました」
投資貿易協力は両国関係のハイライトです。ベトナムはカンボジアにとって3番目の貿易相手国であり、2番目の輸出市場です。今年、両国の貿易額は90億ドルに達する見込みです。また、カンボジアはベトナムが投資プロジェクトを行っている79の国と地域の中で2位に立ち、投資プロジェクトの件数は200件を超え、額にして、およそ30億ドルに達しています。カンボジア駐在ベトナム商務部のファン・バン・チュオン代表は次のように語りました。
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「ベトナム企業は順調に事業活動を行っており、カンボジアの産業界から高評を得ています。また、カンボジア政府も同国の経済開発や雇用創出などに対するベトナム企業の貢献を高く評価しています」
双方関係の新たな段階
カンボジア首相のベトナム公式訪問中、両国首相は会談を行い、教育、貿易投資、観光、文化、国防・安全保障分野などにおける協力の強化、拡大について協議します。また、いくつかの協力合意書の調印式に立ち会い、ベトナム・カンボジア投資貿易促進フォーラムを共同で主催する予定です。カンボジアで事業活動を行っているゴム企業の代表でカンボジア駐在ベトナムビジネスクラブの会長であるオクナ・レン・リシー氏はフン・マネット首相のベトナム訪問は両国の経済、貿易投資、農業、農産物加工分野での協力を一層強化していくとの見解を述べ、次のように語りました。
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「カンボジア新首相のベトナム訪問は両国の厚情を示すとともに、カンボジア新政府の決意と取り組みに対する両国の産業界の信頼を強化することが狙いです。農業分野に携わるベトナムの投資家がカンボジア企業との協力を促進していることを喜んでいます。こうした活動は両国の友好関係に貢献するでしょう」
カンボジア新首相のベトナム訪問はASEAN10か国の歴訪の幕開けであり、前首相の外交政策の継承を確認するものです。今回の訪問は成功を収め、両国関係に新たな発展段階を切り開くと期待されています。