ベトナム・ニュージーランド 関係の実質的かつ効果的な発展を目指す
(VOVWORLD) - ニュージーランドのクリストファー・ラクソン首相はファム・ミン・チン首相の招きに応え、2月25日から28日にかけて、ベトナムを公式訪問し、第2回ASEAN未来フォーラムに参加しています。
この訪問は両国の外交関係樹立50周年にあたり、行われ、政治的信頼の強化や戦略的なパートナーシップの深化、そしてベトナムとニュージーランド二国間関係のより実質的かつ効果的な発展に貢献すると期待されています。
ベトナムとニュージーランドは1975年6月19日に外交関係を樹立しました。2009年に、両国関係が包括的なパートナーシップに格上げされ、2020年には戦略的なパートナーシップへと発展しました。ベトナムの一貫した政策は、ニュージーランドを含む地域内のパートナーとの関係発展を常に重視することです。一方、ニュージーランドはベトナムとの関係を重視し、ベトナムをアジア太平洋地域政策における重要な要素として見なしています。
堅固な二国間協力
両国の関係は、高級レベルの相互訪問や接触、二国間協力メカニズムの維持を通じて、積極的かつ効果的に発展しています。貿易・投資面で、ベトナムはニュージーランドの第12位の貿易パートナーであり、2023年と2024年の二国間貿易額はともに約13億ドルに達しています。現在、ニュージーランドはベトナムに55件の投資プロジェクトを展開しており、総投資額は2億800万ドルで、教育・訓練、農業、林業、水産業、建設などの分野に集中しています。一方、ベトナムのニュージーランドにおける投資プロジェクトは、製造業、宿泊・飲食サービス、卸売・小売業、流通、輸出入、農業などの分野に集中し、投資総額は4390万ドルとなっています。その他、多くの分野での二国間協力も発展を続け、目覚ましい成果を上げています。両国は気候変動対応やエネルギー転換など、新しい分野での協力も積極的に推進しています。在ベトナムニュージーランドのキャロライン・ベレスフォード大使は次のように述べています。
(テープ)
「この50年間、両国は長い道のりを歩んできました。二国間関係は新たな結びつきを増やしながら段階的に発展してきました。今日、この結びつきは50年前に比べて、はるかに堅固なものになっています。二国間協力は政治、経済、農業、持続可能な発展、気候変動、研究、教育など、重要な協力分野に及んでいます」
新たな協力の機会
ニュージーランドのラクソン首相による今回のベトナム公式訪問は、2025年がベトナム・ニュージーランド外交関係樹立50周年、戦略的パートナーシップ確立5周年を迎える特別な背景の中で、行われ、重要な意義があります。ラクソン首相に同行するのは、ニュージーランドの20社の大手企業の指導者で構成される代表団です。これは両国の産業界にとって提携先を探り、新たなパートナーシップを構築する機会となります。ベレスフォード大使は次のように語りました。
(テープ)
「首相と大きな通商代表団の訪問は、両国の外交関係樹立50周年を記念するだけでなく、ベトナムのような重要なパートナーとの関係を強化・拡大・発展させるためのものです。関係を布に例えるならば、その関係の構造は互いに織り込まれた糸のように強固さを生み出します。そういう意味で、ラクソン首相のベトナム訪問は、現在の予測困難な世界情勢の中で、両国間の結びつきをさらに強化し、緊密にするためのものです。」
今回の訪問のもう一つの注目点は、ラクソン首相がベトナム主催の第2回ASEAN未来フォーラム(AFF)に参加することです。これはラクソン首相が就任して以来、初めてのベトナム訪問となります。彼の新たな外交優先事項はASEANおよび東南アジア諸国との関係強化であり、その中でベトナムが最も重要なパートナーの一つに位置付けられています。したがって、この訪問は両国の高級指導者が世界と地域の主要問題について意見交換し、高い政治的信頼、両国の見解とビジョンにおける一致を促進する機会でもあります。
ニュージーランドのベレスフォード大使によりますと、ベトナムが第2回ASEAN未来フォーラムを開催することが高く評価されており、特に現在、世界が多くの不安定な要因に直面している状況の中で、その意義は大きいと述べました。2025年は、ニュージーランドとASEANのパートナーシップ樹立5周年となります。そのため、今回の訪問を通じて、ニュージーランドはASEANへの支持を改めて表明し、ASEANとの関係強化、さらにはベトナムとの協力関係のさらなる発展に努める意向を示しています。
こうした意義を踏まえ、ニュージーランドのラクソン首相のベトナム公式訪問と第2回ASEAN未来フォーラムへの参加は、政治的信頼の一層の強化、多面的な協力の促進、そしてベトナムとニュージーランドの関係をより実質的かつ効果的に発展させることに寄与すると期待されています。