(VOVWORLD) - ベトナム政府は、第13回党大会決議の実施に関する行動計画を発布し、その中で、各省庁、機関、地方に対し、党の指導原則や、「団結・民主・綱紀・創造・発展」という指針、党大会決議の路線を貫徹するよう要請しています。
(写真:TTXVN) |
民主主義と人権は密接な関係があります。そのため、人権を効果的に保護・促進するように民主制度を拡大させる必要があります。ベトナム共産党の第13回全国代表大会の決議は、社会主義的民主制の拡大や、国民の主人公としての権利と役割の発揮、民族大団結の強化、国民の信頼向上などを重要な任務に定めました。
社会主義的民主制は社会主義的制度の特徴の1つです。ベトナム共産党の2011年綱領は、「社会主義的民主制は社会主義的制度の本質でありながら、国の発展事業の原動力でもある」と明記しています。また、「社会主義的民主制の完備は重要な任務である。民主を綱紀粛正と結びついて、法律で具体化させる必要がある」と強調しています。これらは民主主義に関する科学的かつ正しい観点と評価されています。
一方、ベトナムの2013年憲法にも民主主義や、人権、国民の主人公としての権利と役割などが盛り込まれています。ベトナム共産党は民主制の強化・拡大を目指し、複数の政策を発布してきました。中でも、「祖国戦線の監視と社会批評に関する規制」、「党建設事業に対する祖国戦線や、政治・社会団体、国民の意見集約に関する規制」、末端組織での民主制に関する規制などがあります。これらは、党内や、社会において、民主的かつオープンな雰囲気を作り出していると評されています。
ドイモイ(刷新)事業が始まってからこの35年間、ベトナムは民主制の保護・拡大事業において、多大な成果を収めてきました。国家機関や、国会、政府も民主制の保護・拡大に力を入れています。現在積極的に促進されている法治国家建設事業や、国会の刷新事業と活動の効果向上、電子政府づくりなどはその証とみられています。特に、司法改革事業は「法の支配」という精神に沿って進められています。
ベトナム政府は、第13回党大会決議の実施に関する行動計画を発布し、その中で、各省庁、機関、地方に対し、党の指導原則や、「団結・民主・綱紀・創造・発展」という指針、党大会決議の路線を貫徹するよう要請しています。同時に、党建設事業と党内の綱紀粛正・健全化や、党の指導力と戦闘力の向上、国家機関の能力向上、幹部・党員の能力向上なども重要な任務としています。
第13回党大会は、「南部完全解放・祖国統一50周年を記念する2025年をめどにベトナムを近代的工業を有し下位中所得国を脱する発展途上国に、ベトナム共産党創立100周年を迎える2030年をめどにベトナムを近代的工業を有する上位中所得国に、そして、ベトナム民主共和国の誕生100周年を祝う2045年をめどにベトナムを高所得の先進国にする」という目標を出しましたが、国民の力・知恵・潜在力の徹底的な活用・発揮を目指す民主制の保護・拡大、および、国民が主人公となる権利の確保・促進はその目標達成に貢献すると評されています。