(VOVWORLD) - 国際子どもの日である6月1日から、「子どもの損害を減らすために力を合わせる」をテーマにした今年の「子どものための行動月間」が始まりました。これは社会の将来を担う子供の保護ケアや、その権利の確保を目指すものです。
ことしの行動月間の枠内では、子どもに及ぼされる被害削減や、事故予防対策、子どもへの侵害行為防止対策、子どもとその権利に関する法律・政策の宣伝啓もうなど様々な活動が行われます。
子どもの安全かつ健全な生活環境を確保
ナム局長(写真:Chinhphu) |
ここ行動月間を通じて、「子どもを保護し、子どもの安全かつ健全な生活環境を作り出すために党や、国家、政府と力を合わせるよう」というメッセージが全国民に発信されます。労働傷病軍人社会事業省所属の子ども局のダン・ホア・ナム局長は次のように明らかにしました。
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「子どものための行動月間を通じて、各地方行政府の責任が再確認されます。各地方は、人的物的投資を行い、子どもと子どもの権利を保護するために注力していく必要があります。特に、子ども侵害行為防止対策を強化しなければなりません」
ベトナムは、子ども保護のためにあらゆるリソースも活用する方針です、そして、国の中長期経済社会開発計画と毎年の計画に子ども保護事業への投資を強化することを盛り込みます。先ほどのナム局長は次のように語りました。
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「幾つかの地方は困難に直面しており、また、ベトナムは多くの差し迫った問題を解決しなければなりませんが、子ども保護事業に十分に投資する必要があります。今後も、子どもとその権利保護に関する目標プログラムの実施が推進されていきます」
優先課題となった子どもの権利保護
ベトナムは1990年にCRC=国連の子どもの権利条約を批准しましたが、この条約を批准するアジアの最初の国、世界の2番目の国となっています。党と国家は絶え間なく、子どもとその権利保護に関する法律・政策を完備しています。したがって、CRCと2013年憲法が具体化されるほか、2016年子ども法が効果的に施行されています。
社会の将来を担う子ども(写真:Nhandan) |
法律・政策を完備するとともに、ベトナムは多くのプログラムや、行動計画を実施しています。これらのプログラムや、行動計画は効果を上げ、子どもの物心両面の生活改善に積極的に貢献しています。2022年に5 歳未満児死亡率が出生1000人当たり20.5人に低下したことや、貧しい家庭と困窮状態にある少数民族居住地の子どもおよび6歳以下の子供の病気診断治療費の100%が免除されていること、中学校に進学する生徒の割合が98.5%に増加したことなどはその証とみられています。特に、生きる権利や成長する権利、暴力から守られる権利、教育を受ける権利、遊ぶ権利、参加する権利など子どもの基本的な権利が法律上保護され、尊重されています。
これまで、ベトナムは子供とその権利保護事業で多大な成果を収めてきましたが、その事業の質的向上を目指し、今後も、法律・政策の完備や子ども保護プログラムの開催、国際協力の促進などに力を入れていく方針を打ち出しています。